全日本少林寺気功協会は、日本における活動はもう30年近くになります。当初より人材育成に尽力を注ぎ進めてまいりました。プログラムは人体科学、または生命科学をテーマに、修行の場やレベルアップなどの教室において、プロの養成を行なってきました。これまでを振り返ると、非常に良い成果が出ています。私たちが実践していることは、日本国内の大会や世界大会でも高い評価をしていただいています。

本協会の指導内容はとても充実しています。システムの構成については、実に20数年前から変わっていません。これまで何度となく同業界において、当協会のシステムを真似て作ったり、名称まで同じような団体が出てきました。

 しかし「少林寺気功」は人類の宝であり、これは中国としても守る必要があります。私は、このたび中国政府より「少林寺気功」を伝承人(“人間国宝”という意味です)に認定されました。ここで重要なことは、教える内容が優れたものであり、非常に評価されるものであるということです。そのため、本協会の指導内容は充実したレベルが高いものなので、他の団体が真似してしまうほどなのです。

 当協会を卒業した方々が、社会の中でどのように分かりやすく伝えることができるか、ということを常に問い、改善していかなげばなりません。様々な意見などを聞いています。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響から「緊急事態宣言」により、外出の自粛要請や、仕事がテレワークやリモートになって、生活スタイルも変わり、多くの方々は自宅で過ごす時間が多くなったと思います。当協会もこうした中、(休講の時期に)「(少林寺気功少林武術)段位資格制度」を制定し、昨年の6月からスタートさせました。この段位制度については、10数年前にも本協会内で慎重に議論されたのですが、なかなか難しいと判断され、頓挫していました。今回は嵩山少林寺少林武術の段位資格制度が始まったことがきっかけで、当協会においても同様にスタートさせたのです。昨年の「秋の少林寺気功武術祭り」では、段位審査会も同時開催し、多くの方が受審されました。少林寺気功少林武術ともに九段まで取得できます。どうぞご興味のある方は、3月21日(日)に「春の少林寺気功・武術祭り」時に審査会を同時に開催しますので、ご連絡ください。

 また、協会としては、動きを表現する実技の段位資格制度だけではなく、実際に指導するためには、非常に高いレベルの気功理論の理解を深めて、指導にあたらなければならないでしょう。本協会の内容は日本だけでなく、世界において、最高レベル(多くの専門家が認めています)とのお墨付きの内容です。そのため、今年から「学位」制度を取り入れていきます。一般的な大学ということではなく、受実した内容(中身)の実力から、一法人として制定していきます。

本協会の(現行の)システムの気功師/国際医療気功師養成コースを4年間(毎回授業は6時間行います)で修了すると、大学でいう“学士”に、続く高級気功師/国際医療高級気功師養成コースを2年間で修了すると“修士”に、さらに気功師師範/国際医療気功師師範養成コースを2年間で修了して“博士”に、と言うように学位の取得可能になります。ただし、それぞれ修了しただけで取得できるものではなく、条件としては世界大会などで講演を行う、または専門の雑誌に(論文発表など)掲載されたというようなレベルを表すことが必要であります。さらに協会の活動(3年に一度は世界大会を開催しています)などにも貢献することも条件の一つです。どうぞ皆さんも、努力すれば学位の取得実現することが出来るのです。

 本協会のプログラムは非常に中身のレベルも高く、様々なことは対応できるようになっている優れたシステムなのであります。