去る326日(土)~29日(火)の四日間で「台湾へ気功大会参加と大開運ツアー」に行って参りました。今回訪れた場所は、台湾の高雄市より南下にある「屏東(へいとう)」です。ここで“世界最大”とも言える気功組織の大会(台湾の李承忠博士が主催する『世界養生気功大会』)がありました。この組織は〈生物能医学気功会〉と言いまして、古くから当協会と交流を深めている団体です。なんとその会員の数は、約30万人位の規模であります。そして有名なのは、朝と夕の時間を合わせて、一斉に会員の皆さん(1020万人位)が練功を行うことです。

 今回、集まったすべての指導者や幹部の皆さん(各地域のリーダー、総勢1,300名程)による会議も開かれました。さらに式典では「受賞式」や「表彰式」、また「認定式」なども行いました。

 

 当協会がこの大会に招待されて参加したのは、今回で2回目(1回目は一昨年です)になります。なお、一緒に参加した方々は、指導員コース30期生の山田さん(高級気功師)、34期生の宇田川さん(高級気功師)、35期生の荒井さん、岩本さんご夫妻(武術教室会員)及び事務局である19期生の斎藤(気功師範)です。そして私を含め、総勢7名の旅行となりました。今回は(前回と比べると)わりとベテランの方々の参加となり、大会の中で演武では、とてもしっかり披露いたしました。実は、旅行前まで一人ひとりが演武の練習をしっかり行いました。特に岩本さんご夫妻は、時間をかけて入念に練習を重ねました。誰もがお仕事などあり忙しい中ではありましたが、きちんと時間を作って各自が納得いくまで練習し、準備して臨みました。

 

 さて、続いて今回の旅行の「行程」に沿ってお話しいたしましょう。

 出発の326日、午前10時には全員が成田空港に到着し、出国の手続きを済ませました。出発前の食事はもちろん付いておりませんでしたから、手続きが終わって、皆さんと軽く食事をいたしました。出発は昼頃でしたが、実際の到着時刻は、(元々1530分頃でしたが予定より一時間遅れて)1630分頃となりました。台湾の高雄空港に到着し、入国手続きをして荷物を受け取りました。

 高雄では、気功大会及び会議の実行委員会の3人の幹部(石理事長洪副会長、元会長)にお迎えして頂き、大会会場のある『屏東』に向かいました。

3人とも高級車で来られまして、私たちを案内してくださいました。1時間位走ったところで副会長の別荘に連れて行っていただきました。そこが我々の本日宿泊する場所です。3階建てのとても豪華な別荘でありましたが、その2階部分を私たちの部屋として使用させていただきました。荷物を運び、旅行の初日ということもあり、少し休ませてもらいました。

 この別荘は、ロビーの広さだけでも30坪以上ありました。2階部分には3つ部屋があり、日本にはない中国様式の独特な建築スタイルの建物でした。

 私たちは一段落した後、皆さんで夕食に出かけました。なんと台湾料理のバイキングと台湾式しゃぶしゃぶのディナーという豪華な食事には、私たち一同感激し、おいしく頂き、大変満足な気分になりました。食後も話がはずみ、ビールを飲みながら、少し明日からのことを話したりしました。夜に蝙蝠(こうもり)が現れましたが、後で聞きましたら蝙蝠は幸せを運ぶ、幸福を呼ぶとされているそうです。日本と台湾は近い国ですが、文化の違いなどを感じられました。   

実は当初、お借りする部屋の数は5つの予定でしたが、3つになったことについて少々戸惑いがありましたが、皆さんとうまく対応いたしました。こういうことは日本国内旅行などでは考えられないことだと思いますが、このあたりが中国と日本との若干の違いの表れなのでしょう。実際には部屋の広さは(日本と比べて)とても広かったので、すんなり解決いたしました。日本人と中国(台湾)人との気質の違いでしょうか、今回の旅行に関してもビジネスメールでのやり取りの中の細かい部分を見落としていたり・・・ということもしばしばありました。しかし、接客についてはきめ細やかな配慮があり、料理もおいしい!という点などは期待以上であり、とても満足するものでありました。

 

翌朝(3/27)、56種類の台湾料理が出てきて、満喫させていただきました。しかし、本日は皆さんが演武を披露する日です。楽しい時間は一転、練習の時間となりました。私が準備運動を指導いたしましたが、あまり疲れないように行いました。その後も各自、丹念に最終の練習いたしました。演武では武器も使用いたします。しかしその武器である刀(とう)や棍(こん)などは日本から持っていけないため、現地(こちら)ですべて用意して頂き、お借りすることになっていました。棍はちょうど良い長さでありましたが、刀は少し長かったのです。息を合わせて、武器を使って真剣に取り組む演武において、ちょっとでも狂えば怪我をしてしまいます。今回、刀を使用して演武を行う3人の女性(宇田川さん、岩本さん、斎藤さん)は、演武の最終練習の段階で臨時に間合いなど合わせることになりました。演武当日の調整ですから、始めはうまく合わせることができず、とても苦労していました。しかし3人とも、これまでしっかりと訓練をしてきましたから、しばらくすると慣れてきて出来るようになりました。さらに武術の演武や気功の演武も最終チェックを行い、うまく合わせるようにいたしました。こうして準備は万端となり、11時に迎えがきましたので、全員が大会会場へ出発いたしました。今回、開催される気功大会の場所は『屏東』の科学技術大学でありました。そこはとても広い大学で、着いて驚いたのが門扉のところに大きな風船で気功大会の文字が描かれており、また飾り付けられた大きな看板がありました。一般の大学を借りてこのような演出ができるということは、日本では考えられないことでしょう。中国や台湾では、よくデパートやスーパーなど新規に開店をする際、お祝いのために盛大に行う風習があります。派手な飾りや34mもある大きな風船で作った文字などで看板を作ったりします。この大会でもたくさんの人形が飾ってあったり、着ぐるみのキャラクターが56名いたり、大いに会場の入場を盛り上げていました。
入場前

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 順番に各地域のリーダー方が式典会場に入場してきます。入場の際、一人ひとりお名前がアナウンスされ、大勢から拍手があり歓迎されました。また音楽に合わせて踊りも披露されたりして大変にぎやかなムードです。着ぐるみの人もパフォーマンスして楽しい雰囲気です。私たちのメンバーは李会長と同じグループで登場いたしましたが、一番盛大な歓迎を受けました。皆さんも音楽に合わせて、踊りながら式典会場に入りました。

 前回の気功大会にも参加いたしましたが、今回は(前回より)大変にぎやかに行われました。李会長のお話しでは、大会の主催する地域によっても違いがあり、地域性が出ているということでした。

 さて、各地域のリーダーが集まって実施された会議もありました。これはとても有名な会議であり、政府の方も来ていて参加しています。実際に政府関係者も台湾の国民の健康・養生や医療に関して高い関心を示しており、またその意識の高さが感じられます。政府の方も「非常に“生物医学気功”に期待しているところである。」とお話しされました。特に中高年の健康にとても良い方法であるということ、また組織のすばらしい業績についても褒めるといったコメントをいたしました。そして李会長のご挨拶では、私たち日本からの参加について、歓迎の気持ちを込めてお話しして頂きました

 私も挨拶いたしましたが、今回の気功大会の意義、トップリーダーが集まって行う会議の重要性、この組織団体の特徴と必需性などを話しました。また気功の各流派などの話をして、今大会の祝いの言葉を述べました。

 つづく(さぁ、いよいよ皆さんの演武披露に続きます・・・)。