ここ最近は東京も寒く、気温も1度位になります。しかし、私はこれまで薄いシャツを1枚だけを着ております。(昨年は一冬を通して、薄いシャツ2枚しか上着を着ませんでした。)鍛えるために意識している部分もありますが、普段からそのままであり、自然な状態です。

中には寒さに強い人もいますが、中高年となると、だんだん寒さには、弱くなります。これは「腎」の気が、歳をとると弱くなり、影響しているためです。そのため、気を温める作用は低下していきます。弱くなり、無くなっていくのです。ですから、普段行っている気の訓練(気功)を、より実行して気を満たし、若返りさせていくことが大事です。“若返り”効果として、自然と寒さにも強くなります。「寒さに強い」という身体の状態について、気や中医学の観点からの解釈は、次のことから言えます。

まず気には4つの種類(元気、宗気、栄気、衛気)があります。この中で、特に寒さに関するのは、「元気」、「衛気」です。この2つは私たちの身体を暖める効果があります。冷えた身体を温めるのです。

血行が良くなれば、体は温まるでしょう。そのためには血液の循環が良くなれば、どのようにしたら良いのかと考えますね。そしてその条件が一番重要であり、「気」の力によるものなのです。

気と血液の関係ですが、気は血液の帥(またはリーダー)です。あるいはエンジンに例えることが出来ます。動く電車に例えると、電車の車両は血液です。そしてエンジンが気に当たります。ですから、気の作用がとても重要なのです。気を高めていけば、生命エネルギーのレベルも高くなります。また潜在能力を引き出すことが出来ます。寒さにも強くなりなり、まるで地球の表面を覆う大気層のように、身体を気で守ります。

これからもどんどん寒くなりますが、特に寒さに弱い人にとっては辛く厳しい季節となることでしょう。しかし気の訓練をしっかり行い、寒さを克服するようにいたしましょう。そうすれば冬も楽しく、嫌にならないでしょう。

自分にとって苦手な季節でも楽しめるように“自分を変える”ことが大事です。それは気の力で変えることが出来ますから、是非、皆さん、試してみてください。

イメージをして、意識を高め、「丹田」と「命門」の気を充満させたら、私たちは自然と寒さを感じなくなることでしょう。