今もって終息に向かわず、感染が広まっていることから、先日、政府は「非常事態宣言」の期間を一か月延長(5月末まで)すると発令しました。これは国内の経済的なダメージとなり、国民一人ひとりの生活に重くのしかかっている状況です。
 当協会もこの「非常事態宣言」により、4月中は休講にしていました。多くの方々も仕事がなく、家賃も払えないという事態に陥っています。家で過ごす時間も増え、特に子供がいる家庭では学校、幼稚園、また保育園なども休みのため、みんな自宅で過ごしています。これは非常に大変なことです。今回の感染拡大により、私たちの生活が一変してしまいました。
しかし、こんな時だからこそ、私たちはどのように対応すべきか?(普段は忙しく、時間がなかったと思いますが、)今は「少林寺気功」の練習に励むことです。そして修業として行うことが大事です。成果は、するか、しないかだけです。どうぞ時間があるのですから、しっかり少林寺気功の練習をして、自己の健康のため、免疫力を高めるために頑張ってください。人生を豊かにするためには、健康第一です。そのためには少林寺気功を習得することが最適であると理解している方は、当協会に関心を抱き、入会しています。
今、脅かしている新型コロナウイルス感染拡大は、心理的に影響を与え、心(精神)のケアの必要性が叫ばれ、問題になっています。少林寺気功には、多くの静功(座禅)があります。心を鎮め、さらに能力向上させることが出来ます。ですから、免疫力アップ、精神力(心の力)アップ、そして様々な困難に立ち向かえる能力アップさせることができます。テレビなどメディアでも、こうした心の問題に対して取り上げ、どうすべきか伝えていますが、本当に実践的で自己を強め、家でも簡単に修業できる方法は少林寺気功であり、実践することが大事です。
練習を続け、身体の変化に気づいたなら、生活が変わってきます。たとえば私の場合、子供が二人いますが、家族が集まれば部屋は狭く感じます。リビングに4人いたら、とても狭く、子供も動きたいですから落ち着きません。私の部屋は本棚がたくさんあり、本もびっしりですが、子供たちはその部屋に入り、本棚の本を出してはまわりに散らかしてしまいます。また本棚に乗ったり、さらに水遊びをし始めて、家の中をびしょびしょにしてしまいます。もしこんな時、怒ってしまえば、自分がストレスになります。子供もストレスになります。これを理屈的に理解してもストレスは溜まるだけです。しかし、ストレスにならないようにできれば良いのです。大人は大人の考え方があり、また子供は子供の考え方がありますが、自分自身が子供の心理を理解できれば(子供と同じ目線になることができれば)、良いのです。私は皆さんにもよく言いますが、相手の気持ちになって考えれば(心が一つになれば)、スムーズになりやすいのです。そうすれば「禅武合一」です。心(精神)と肉体(力)も一つになりやすいのです。自分・・ではなく、他の人間(相手の気持ちが理解できる心に変わる)になること。そこには今までの自分はいません。そのように自分を変えることです。相手の心と一つになるのは、とても難しいことと思われます。こうしたことも少林寺気功の練習をすれば、成果として表れてきます。どんなにいたずらをする子供がいても、その子供と一つになることができるのです。私たちは何のために生きているのか・・。すべて自己中心的な生き方になれば、家族は邪魔な存在になります。しかし家族や周りの人を良く理解し、他の人のために考えることができれば、さらに大事にすることができれば、人生も大いに変わることでしょう。瞑想(座禅)し、心の中の雑念を無くして変えましょう。私たちの修業は「心」を変えるということが根本ですから、静功は重要なのです。これはテクニックだけ覚えて、イメージしただけでは達成できません。心の奥の中の根本を変えなければ意味がありません。あくまでも潜在意識の中で変えなければなりません。これこそが瞑想の目的です。座禅もただ座るだけでなく、自己が「禅」の状態になり、実践すれば心が変わります。深いところの意識に入り、初めて変わるのです。いくら行っても理屈だけで理解していたら、表面の意識でのみ実践となり、何も変わらないのです。
どうぞこの新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、大きく生活の転換を求められる中、ピンチを好機ととらえ、自分のチャンスとしましょう。逆に活かしていけるようにいたしましょう。