皆さん、お久しぶりです。しばらく世界大会に集中し、実行委員の皆さんと資料作成や世界から参加する来賓と調整をしていましてので、「今日の言葉」をお休みしていました。
 去る10月5日(土)、6日(日)の2日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、これまでに例のない3大会合同「第六回世界健康禅武医気易総合大会、第十九回世界気功太極中医天然療法研討会及び第二十二回世界易学大会」を開催し、円満、そして盛大に無事終えました。
 今大会(3大会合同)では、20を超える国と地域の代表約600人の各分野を極めた一流の専門家が一堂に集結し、健康、医療、漢方、武道、易経の世界で85団体の講演と演武披露、また教室での授業などを開催し、世界に向けて発信する場となりました。さらに、この大会の目的は日本国内に向けての広報宣伝、また指導員の育成(レベルアップ)のためにも実行しています。
 元々私自身は、大きなイベント(今回のような大会)を考えたことはなく、教室で指導にあたることに集中していました。そして月日がたち、指導員コースを卒業した皆さんが、各々、教室を開き活動していましたが、実際にはうまくいきませんでした。これではいけない!と感じていた矢先、国際交流を深めましょうという要望が挙がりました。これはチャンスと思いました。そして世界大会に踏み切り、今では多くの方々に、理解を深めて頂くようになりました。
 この大会は3年に一度(今回は6回目)開催することになりましたが、毎回、交流を深め、規模も拡大していくことは、自然の流れであり、今日まで続いたのだと思います、それでも私の性格に合わないので、このような大会は苦手でしたが、どんどん当協会の歴史においても、大会の必要性は高まるばかりであります。
現代日本において、“健康”を意識し、“武道や気功”の授業も必要とされています。練習では、最初から意識しなくても、だんだん楽しく好きになっていきます。これは授業の中で教える「天人合一」、あるいは自分と周りの環境と一つになる、ということの表れです。自分の欲望を強調するのではなく、周りの人や環境を一番大事にして、自己の目標や仕事での達成のために修行し、調整していくものです。ですから、この25年間、会員の方々、また先生の方でも、皆さん大勢、ずっと応援してくださいます。
思い起こせば、この大会の準備に約2年かけて調整を図り、築いてきましたが、非常に大変なことの連続でした。ボランティアスタッフの人数も少なく、スポンサーもなく、実行委員の皆さんと進めて参りました。しかし、最終的には(これまで以上の)大規模の世界大会になり、開催に至りました。海外からも大勢の方々が参加して頂き、大いに盛り上がりました。集結した来賓の皆さんは、ほとんどの方が自国で先生をしています。各分野において、活躍していらっしゃる方々なのです。中でも台湾から参加して頂いた(台湾最大の気功団体である)中華生物能医学気功創立者である李会長は、約160名の各地域の指導者を連れてきました。李会長は台湾内でも指導員を千人以上も育て上げ、毎日生物能医学気功を練習する人は数万人にのぼります。日本では、日本ホリスティック医学協会会長の帯津先生の弟子、生徒(病院内の患者)、ファンの方など支援する人はたくさんいらっしゃいます。他の先生方も同様に多くの会員、生徒、治療を受けている方など、指導や治療に当っています。こうした世界で活躍する各分野の代表者が集まって開催したわけです。
 なぜ全日本少林寺気功協会、私(秦西平)のところに、世界から集まっていただけたのでしょうか?それは、私たちのしている活動そのものが、どんな時代においても必要なものであり、人々に喜びを与えるものであり、伝授されるものは全て本物であるからこそであります。そして世界中から称賛を浴び、高い評価がされているからでしょう。そして私に限らず、会員(指導員)の自己の行動、また他人との付き合い・交流などにおける“徳”によるものです。さらに人格、人間性による正しい(プラスの)気(エネルギー)を世の中の人々に良い影響を与えることができる、また備わっているので、当然周りの人たちからも認められるのです。こうしたことにより、世界中から、多くの方が快く参加してくださり、開催が実現できたのです。
 普通はこのような大会を行うことは不可能でしょう。なぜならそれには深い原因があるからです。まず開催にあたり費用がかかります(この点は、当協会も財政面で同じです)が、経費がなければ、スタッフの交通費も出せません。次に大きな権力(強制力)など国家的な力がないと、実現は厳しいでしょう。
 しかし今大会を可能にしたのは、その中身が重要だということであり、皆さんが習っている「少林寺気功」(すでに卒業している先輩方や指導に当たっている方々)の成果であり、行動力に表れて実現可能にさせたのです。
 今大会は2日間でしたが、終わっても様々なところで影響を与えています。参加した皆さんや団体からは、感謝の声が日々届いています。
 より多くの人々に広められるように、そしてこのことが歴史の一つとなり、今後も役立つものになるために築いていくことが重要です。大会当日、多くのボランティアスタッフとして活躍した皆さんの一人ひとりのためにもなるのです。
 これからも世界大会を通じて、日本から世界に、そして多くの人々に“健康”と“元気”を与え、誰もが最高の人生になるように広めていきたいと思います。