去る9月18日(祝)、「2017秋の少林寺気功・武術祭り」は盛大に開催されました。今回も充実した内容に皆さんは大変満足し、大盛況でした。無事に大成功を納めましたことに、とても嬉しく思っています。これは協会会員の皆さん一人ひとりの日頃の練習の成果であると言えます。
この(毎年、春や秋に開催している)少林寺気功武術祭りの主旨は、「少林寺気功指導員の教室や武術の教室の各会員、また東京中国文化センターの方々が一堂に集まり、交流を深め、さらに各人の成果の発表の場」として開催しています。
さて、午前中のプログラムでは、少林寺気功や武術の型(約30種類)の演武が続きます。次から次へと披露して頂きましたが、皆、堂々と立派に演武をしている姿は、ここまで一生懸命練習した結果であります。
皆さんよく頑張って行いました。大変お疲れ様でした。

私たちが行う演武は少林寺秘伝の技であります。祭りに参加して頂きました年齢層は30代~70代と幅広いですが、それぞれ自己の身体能力を上げていきました。普段の能力以上に発揮し、表現されました。特に高齢(70代)の方でも、まるで50代の体力と同じ位の動きで演武をしました。全体としては40~60代の方が多いですが、皆さん実年齢より20歳若い体力で演武を披露して頂きました。20代の体力で行う少林寺の技を50代でもできます。また30代の技を70代でも可能なのです。私たちは、内功(内面)を鍛えることに意識して実践します。たとえば武術の中に爆発呼吸があります。イメージしながら呼吸を一気に出して行う訓練をしていきます。基礎のレベルでは、合理的な訓練しており、(型の練習の時)ただスピードやジャンプ力だけでなく、内面の力を生み出し、ゆっくり行います。実際には練習を積み重ねれば、早くなっていくのです。その力(パワー)は20歳も若くなったかのようにパワーを発揮させるのです。
なお、演武発表会の間にワンポイントレッスンとして、「四段功」(約10分間)を行いました。
午前中の最後に各表彰式を行いました。参加された方の優秀演武賞を一人ひとりに、また少林寺気功の資格認定証の授与をいたしました。(私のフェイスブック、協会のブログにも掲載してあります。)

午後になりますと、ワークショップ(少林寺気功教室と武術教室)を開催しました。少林寺気功教室では、「養生六式」の説明(主にその中の4~6式の特徴)と質問は1~3式までを受け、皆さんと実践致しました。
一方、武術教室では、主に「連環拳」を参加された方々と一緒に実践しました。こちらには、普段、少林寺気功教室で受講している方に多く参加して頂きました。このワークショップは約50分でしたが、皆さんが理解し、体験できる時間としては、丁度良かったと思います。
続いて、「マインドフルネス」を説明し、体験会を催しました。どのようにしてマインドフルネスを実践していくのか?ということのポイントを説明しました。これは“禅”とのつながりがあります(少林寺気功教室では、4年間で93種類の座禅方法を学びます)。会員の方はよくご存じだと思います。
 この数年で世界に広まった「マインドフルネス」ですが、説明後に皆さんには簡単な方法により、体験して頂きました。

さらに当協会で教えている「少林寺気功」と「少林武術」の違いについて、講演いたしました。多くの方は気功や武術という名前ぐらいは知っていると思いますが、この一般的に言われるこの2つの違いとは何か?ということについて、約1時間かけてお話いたしました。会員の皆さんには、この話を聴いてよく理解して頂きました。もちろん理論だけでなく、実技においてもです。続いて、病気の人に簡単な方法で少林寺気功や武術を実践できる型の説明と改善方法について話をしました。参加された皆さんは、とても真剣に聴いていました。すぐに使える方法の紹介ですが、「ためになり、良かった」と感想も頂きました。

最後は集団外気調整を実施(約5分~10分間)致しました。今回受けて頂きました方々は約40名でしたが、全体の8割の人に「気」を感じて頂きました。
今回の祭りは、とても有意義な時間を過ごすことができました。1日だけのプログラムは駈け足でしたが、皆さんの発表と実技の体験、「理論の解明」の講演、さらに外気調整を受けるという盛大な内容のイベントとなりました。このイベントを通じて、皆さん同士が交流を深められました。またこのような機会により、一人ひとりがレベルアップしていくことができましたことには、大変嬉しく思っております。ただ卒業された方々も、もっと集まって参加していただけたら、と思いました。