自分の心にいる悪魔が自分自身を不幸にして、時には生命を奪う事もあります。
しかしその悪魔に降伏してまずは心の中の欲望をじっくりと内観すると、心は本来の自分の指示を聞くようになり、悪魔は自然と消え去るでしょう。
仏教では、座禅で集中すると心は静かになり悪魔は逃げます。自分の心の静かになると外部からの邪気が入ることは不可能です。
唐の時代の詩人・杜荀鶴も「滅却心頭火亦涼」と言っています。また安土桃山時代の禅僧・快川紹喜は焼死する際に、辞世の句として「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も自ら涼し」と言ったと伝わっています。
心の火を消して、何事にも捕らわれない境地に至ったのであれば、火あぶりにされても涼しく感じるとの意味で、心に何事も止めなければ、他のなんであろうともあなたに損害を与える事はできません。