心の中にある物欲や変な考え方には必ず人間の本性が表れます。 自分の心が静かで、安定の状態で無いと、自分の本性を探すのは難しい。荒れた波の中に写った月を探すような事で、当然に無理です。もし自分の意識が綺麗で、心が静かならば心性も順調になります。心性は生まれた性を明瞭にしてほしい。鏡の上に埃がいっぱいあるのに、鏡が綺麗な状態にするのは無理です。 心の虚の状態。虚心の意味は心に先入観が無い。自分の心はもともと虚心です。 そういう先入観や自分なりの考え方が無ければ心は広くなれます。そうすると自分個人の生まれついた心性は自然にあらわれる。性は心、生まれ持った意識です。あるいは性は皆生まれてきた時の心理の作用。人間はそれに従って従順に生きています。 もし自分の心境が明瞭でなければ、波の中に写った月を探すのは難しい。 仏性は自分の心の中を表すものである。また儒教では性は天命と言われる。 中国の昔に有名な言葉があります。もし自分の体の修行・修身をするには、まずは心が正しくなければならない。心を正しくしたければ、まず自分の意識を誠実にする事。意識を誠実にすることで、自ら正しい判断を行えるようになる。 そうすると自分は段々心が静かになる。勿論こういう事は座禅とか練功の形で行う事も必要です。懸命にやると、徐々に形ある有から最後は無になって、自分の本来の心になります。 でも主に、まずは意識の綺麗さと心の静かさが、大事だと思います。