◆第37期生 M 様
去る10月12日(木)~10月19日(木)まで、総勢13名(秦先生、37期生の5名、武術教室の4名、中国文化センター教室の1名、大阪より2名)で中国嵩山少林寺へ、「2017少林寺認定&修業の旅」に参加いたしました。
私を含む37期生にとっては指導員養成コースⅠに入門して丸2年となりますが、大きな節目でもあります。
少林寺秘伝の三大動功が終了し、晴れて合格した私たち第37期生5名は、嵩山少林寺釋永信管長より、直々に気功(動功)指導員としての認証を授与されるのです。なお認定式の前には、揃って「鶴功三十六式」の演武を披露
することになっていますから、この日のために第37期生の5人が息を合わせて出来るように、と事前に何度も練習を重ねました。
なお、今回の副団長は、私と同じ第37期生のEさんです。この旅行が成功するように、旅行前には2回説明会を実施し、参加者との交流を図り、入念に進めてきました。
これまでの認定旅行と大きく変わった点としましては、何かあった時のために「WeChat」のグループ(携帯電話のネットを利用)となり、連絡をどこでも取れるようにしたことです。
旅行において一番の心配は、仲間とはぐれてしまうこと、すぐさま全員に連絡をしなければならいという場合でありますから、とても重宝いたしました。

さて、10月12日出発当日は、雲ひとつない快晴に恵まれました。
皆さん順調に羽田空港に向かっているとの情報も、逐次「WeChat」のグループで分かりました。早めに全員が揃いました。
認定式の前日ですから、第37期生は少なからず緊張をしていました。
私も数日前から疲労からか、喉が少しおかしく咳が出ていましたが、秦先生は私に中国の漢方(少し苦い)と少林寺薬局ののど飴をくださいました。
また先生から全員にゆで卵を用意していただき、出発前の緊張を解いてくださいました。

今回、中国鄭州までは乗り換え(北京経由)となりましたが、順調にフライトいたしました。
北京国際空港でも、厳しい検査を全員がクリアしました。
鄭州に着くのが夜中になりますから、北京空港内で夕食をとりました。これから先、毎日が中華料理となる一食目です。
国内線に乗り換えは、夜8時40分(現地時間)でスケジュール通りです。まだまだ初日ですから、全員元気であります。

その後予定通りに鄭州に到着し、ホテルへの専用バスに乗りました。
あまり遅くなるとバスは高速道路が使えなくなるという事情がありましたから、ホッといたしました。
泊まるホテル「豊源大酒店」は、登封市内にあります。
地方の大都市ですが、二時間近くバスに揺られながら、だいたい午前1時30分頃に到着いたしました。
やはり夜遅いのと、翌日の認定式もありますから、早く休みたいと思っている方もいます。
速やかに各部屋の鍵を渡され、それぞれ部屋に入りました。
まだこちら鄭州では寒い時期ではないため、ホテル室内のエアコンがつきません。
また夜遅く到着したので、(カーテンは閉まっていたので、朝まで気付かなかったのですが、)空気の入れ替えのため、窓が空いていました。
相部屋のHさんと次の日の準備をしながら、概ね午前3時頃(現地時間)に床につきました。 

10月13日、朝6時30分頃に起き、いよいよだ!という緊張の思いと、憧れていた少林寺にこれから行くのだ!という胸高ぶる思いが重なりました。
40分ほどバスに揺られ、少林寺に着きますと、(釋永信管長が会議で鄭州内にいらっしゃったのですが、)わざわざ私たちのために、少林寺に戻ってくるとの情報が入りました。(元々、管長は忙しく、どんなに偉い人でも、たとえ
日本の武道団が訪れたとしても、多くは戻らないと聞いていましたから、とてもありがたい思いでした。)
これは秦先生のおかげであり、とても感謝いたしました。
 
いよいよ、私たちは方丈殿の前に着きました、例年ここで演武を行っていることが多いので、早速準備をいたしました。
しかし、今回は場所を変え、少林寺内にある道場(演武を披露する壇上)で行うことになり、すぐさま移動いたしました。
早速、壇上に上がり、立ち位置等を確認し、最後の最後まで入念に私たちは息を合わせました。

今回は、武僧団のトップの延圧法師や武僧の方々にも見て頂きました。私たち5人は緊張しながらも、本番では堂々と一人ひとりが行えたと思います。
無事、終わり、ほっとするのも束の間、私にはもう一つ、ハタヨガの演武を披露があります。
普段のレッスンでは行わないようなポーズを行いました。実際に行った床が少し柔らかく真っ直ぐでなかったため、立ちポーズがやりづらかったのを覚えていますが、なんとか一通り披露することができました。

こうして予定していました演武がすべて終わりました。最後に延圧法師より、お褒めのお言葉もいただきました。
この日の午後、達磨大師が9年間、面壁して座禅をした場所「達磨洞」に行きました。
そこまでの道のりは、少林寺から石段で続き、急勾配の斜面を登るように行く険しい山道です。体力がない人にはたどり着けないほどであり、普通に登っていっても1時間以上かかります。
メンバーの中には86歳の女性(今回で6回目のチャレンジ)の方もいらっしゃいます。
私は皆さんの後ろの方から行きました。
普段、裸足で草履を履いていますが、この時は完全に裸足になりました。直接、大地からの気を感じ、禅の聖地であるこの場所からエネルギーをいただきながら、歩きました。
下ってくる人の中には私の足元を見て、驚く方もいました。敷石からは冷たさを感じましたが、足裏への刺激もあり、それまでの疲労も回復し、元気になりました。まさに達磨パワーです。

旅行の後半の楽しみとして、武術学校の留学(武術体験)があります。
今回訪れたのは、生徒が約1万名もいる、この辺りでは2番目に大きな武術学校です。 
3日間の行う中、「猿拳」を希望しました。猿の動きを表現し、攻撃もしていくという武術の型ですが、実際には飛び跳ねたり、転がったりと、とてもハードです。
50近い私ですが、武術学校の担当者言わく、猿拳は20~30歳位までの技で50歳位の人はほとんどいないということでした。
しかし行っている私を見て、まるで30代と驚かれました。

一日で流れを掴み、猿の表現を高めていけばOKとのことで、2日目は「鷹拳」を教えていただきました。
こちらも同様に、一日で流れを掴みましたので、続く3日目は「蟷螂拳」を習いました。
他のメンバーの多くは、武器(棍や剣など)を習っていましたが、私は贅沢にも教えて頂ける先生(この武術学校の選ばれた生徒さん)を3人入れ替わりで指導していただきました。

私は3つの武術の型を覚えてきました。普通、武術を習得するというのは簡単なことではありません。
しかし「少林寺気功」を学んできた修業経験が活かされ、武術においても、手足の動きの理解、イメージと呼吸と動作の連動により、身体の動きがスムーズになされたものと感じます。
また私が30代と思われたのも、少林寺気功の効果だと言えるでしょう。

振り返れば、私たち第37期生の5人は一人ひとり生活が違う中、ひとつのことに集中し、息を合わせて一緒に実践するということが、いかに大変なことか実感いたしました。
「少林寺気功」によって、体内の気を高めて流していき、健全な心身を作り上げていきます。
しかし一人の実践ではなく(今回のような場合、)団体《複数》で息を合わせ、気を高めていくものであります。
自分だけでなく、周りの“気”もキャッチして進めなければならないのです。一人が動揺すれば、みんなに伝わり全員が動揺してしまい、一人が弱音を吐けば、全体の士気が下がってしまいます。

この場に至るまで、どれだけそれぞれが他の何かを後回しにしても、一緒に行うことを意識して、みんなの息を合わせて(演武を間違わないことが大前提ですが)実践してきたことを改めて感じました。
そして今回の答え(結果)に結びついたのではないかと思います。

さらに、これが今回のことだけに終わるのではなく、一つひとつの積み重ねが他にも活かされ、日々が変わり、人生が変わっていくのだと感じました。
ただし、旅行全体を通して、気功指導者の自覚を表したかというと、実際には未熟さも多々ありました。
常に自分中心ではなく、周りに気を配り、働きかけることが大事です。指導者は、グループのリーダー的存在でなければならないのです。
“気”の力によって、弱いものを引き上げなければなりません。私たち第37期生の5名が指導者と認定していただいたわけですが、本当に今回の旅行において、気を配り、また配慮した行動がとれたかというと反省する点も
多いはずです。
どんなときもさりげなく、しかし的確に気づかいをしている秦先生の行動は、細かいところまで行き渡っており、脱帽であります。

人生の中で、今回のような機会がよくあるわけではありません。
秦先生には、本当に感謝します。単に憧れていた少林寺を訪れたというだけでなく、私は少林寺気功指導者としての認証も授与でき、またハタヨガを実演披露させて頂けました。
「少林寺気功」を学び、指導者の認証を嵩山少林寺管長から直々に頂けるのは世界で唯一、全日本少林寺気功協会だけであり、実際にこのような機会を与えてくださるのです。誠にありがとうございました。

今後も意識の持ち方をプラスに、場を意識し、困っている方に対して意識を高められるよう“気”の探求をしていきたいと思います。
そして気の流れを周りにも与えられるように指導員として精進していきたい。
さらに多くの方の気を高められるようにしていきたいと思います。

◆第37期生 E 様
“秦 西平先生と行く 
2017少林寺認定旅行&修行の旅”
10月12日~10月19日、中国河南省登封市「少林寺」に行きました。
私は第37期生少林寺気功(動功)指導員認定者5名の中の一人としてこの旅に参加いたしました。
全日本少林寺気功協会、嵩山少林寺第34代継承者最高師範秦西平(チンシーピン)(法名:釈延平)先生に、指導員クラスの2年間、少林寺秘伝三大動功を教えて頂きました。
そして、気功(動功)指導員としての認定証を、今回の旅にて嵩山少林寺釋永信館長より直々に授与して頂くことになりました。

認定式の前には37期生の5人で秘伝「鶴功三十六式」の演武を15分間位披露。
演武の皆の息はピッタリで、神聖な空気の中で心身統一の状態でできたように思います。この演武は一生私の心の中の宝物になります。
年齢も生活環境も全く違う同期生5人の仲間愛、ホットな人間性の良い気、秦西平先生の熱い指導に包まれてここまで来れたことを皆さまに感謝いたします。

認定式のあとには観光客の入れない、お喋り禁止の少林寺内の食事場で、沢山の僧侶に混じって同じ昼食の精進料理を頂きました。
若い数人のお坊さんが私たちの前に置かれた器の中に次から次へと精進料理を配給していってくれました。

達磨洞。昼食の後は、インドから来た達磨大師が壁にむかって9年間座禅を組んだとされる「面壁九年」の石洞に向かいました。   
少林寺と塔林の間を進み、険しいアップダウンの山道を登り、延々と続く急な石段を登った先に達磨洞があります。10月中旬の気候は気持ちよく、それでも階段の途中の休息場で休み休み、後ろを振り返れば広がる連山を眺め、さらに山頂へと登っていきました。

達磨洞の狭い洞(深さ5~7メートル、巾3メートル位の天然洞窟)の中には尼さんが番をしていて、台座に座った達磨大師の像があります。
達磨洞の中で、秦先生一行全員で座禅をさせていただきました。30分弱の座禅でしたが、所狭しと皆でくっついて座禅を組んでいるにも関わらず、洞内は人の気配もなく静まり返り、清らかな空間が流れていました。私は身も心も透明
になるほどすっきりしました。
座禅の後、改めて線香に火をつけて、達磨大師の前でお祈りをさせて頂き、ここまで来れた感謝の気持ちを伝えました。

私は2年前に続き、今回2度目の達磨洞訪問でしたが、今回は達磨洞のすぐ上の山頂展望台にも登り、大きな達磨の白い石像の前で壮大な山々(濃霧に包まれていましたが)を見渡しました。宇宙と一体になったように感じました。
達磨洞への往復ランニングをしている少林寺少年たちにも山頂で出会えました。
 
達磨洞を降りて再び少林寺に向かい、少林薬局にて嵩山少林寺副館長の釈延林さんの禅のお話を伺いました。
少林寺薬局の打ち身に効く膏薬や軟膏、のど飴をお土産に購入しました。
今回の武術学校留学では、優秀な10代の先生に3日間少林武術の剣「行龍剣こうりゅうけん」を習いました。
登封市の武具店で剣を2本購入して日本に持ち帰ってきました。

一生懸命練習したいと思います。
私は60歳を前に健康長寿のために少林寺気功を始めました。
よもや秘伝三大動行を修得し、「鶴功三十六式」を嵩山少林寺にて演武をし、少林寺の館長様直々に認定証を頂くとは想像もしていませんでした。
今回の旅でひと区切りを迎えましたが、この4年間を振り返ると、導かれるようここまで来れたように思います。
今回の貴重な体験を生かし、高年齢を不安に思わず、これからも練功を重ねていきたいと思います。


◆第37期生 E 様
旅行前に仕事の都合やスケジュールの調整等多忙を極め、出発当日から体調不良に見舞われてしまいました。
胃痛、腹痛、気持ち悪いし、頭痛もするし、中国行けるのか?と不安だらけで羽田空港へ向かいました。

飛行機の中で爆睡すれば直るはず!半ば祈りながら飛行機へ。
何とかホテルへ到着し、急いで寝ましたが、翌日少林寺での演武直前に体調不良はピークになり、ヨレヨレの状態での演武になってしまいました。
その後、達磨堂で瞑想していると、少林寺を上空から眺めているようで、大きな気の流れがぶつかって塊になり、自分のなかに流れ込んできました。
しばらくして、遠くから秦先生の声が聞こえてきて、一瞬自分がどこに居るのかわからなくなっていましたが、達磨堂の外に出てから体調が悪かったことを思い出して、自分でも?あれ?治っちゃった?ととても不思議な体験でした。

翌日13日は全員での雲台山観光を楽しみました。当初天気予報では雨予報でしたが、降られることもなく、寒い事もなく、スケールの大きさに圧倒されつつ、大自然を満喫致し、岸上村で美味しいランチを頂きました。