◆第37期生 S 様
私は歳を重ねる毎に健康の大切さ、心身共に、老いて行く頭、身体の老化しを少しでも、遅らせる、できればこのままストップさせたくて、気功に興味を持ち入会しました。
時間をみて、頭をフル回転させ習った気功をやると、身体の細胞が、活き活きし、心が、すっきり。

今回、少林寺での、演武、観光、武術学校留学を体験でき、少林寺気功協会での、2年間で、心身に、多大な影響を与えてもらえている事、健康な身体になっていることに、自分ながら驚いています。
練習すること、覚えることが、老化やぼけを最小限に留めていてくれている実感もあります。
指導員の免許もいただき、これから益々精進していきたいと思っております。

中国の雄大な自然と、奥深い歴史を目の当たりにし、気功の真髄?に、少し近づけたように感じています。
雲台山の険しい断層の中を流れる急流、滝、緩やかで川底の魚まで見透せる、透き通った変化に富んだ険しくもあり、ゆったりとした川、また、龍門石窟を両岸に、ゆるやかにおだやかに悠然と流れる大河を目の当たりに
して、自分が、長い歴史の中のちっぽけな大河の一滴である事、を再確認しました。

今の瞬間を感じ、来し方を振り返り、行く末を考える貴重な時間をいただきました。
少林寺では、禅宗の教えを、また、気を、躰中に染みわたらせる体験をさせていただきました。

修行の旅を、充実した、実り多い思い出深い旅になるよう尽力して頂いた、先生始め、皆様に心より御礼、感謝申し上げます。有り難うございました。

◆武術教室 Y 様
今回の少林寺認定ツアーの3日目は、マイクロバスにて遠出し、河南省北部の
焦作(Jiaozuo) 市に位置する雲台山(Yuntaishan)の観光に出かけました。
雲台山は、中国の第一級の景区(観光地区)に指定された名勝地で、竹林の七賢人の伝説で知られるとのこと。またユネスコ世界ジオパーク(地質公園)として、 2004年に中国で最初に登録された8か所のうちのひとつで、断崖絶壁と渓谷美の観光地として大成功を収めているそうです。
ただし観光客の99%は中国人とのことでした。
朝8時半に登封市のホテルを出発。高速道路をひたすら北上して黄河を渡り(黄河です! 黄河ですよ!)、約2時間ほどで雲台山景区の入り口に到着しました。目の前に巨大な山塊が立ち上がっています。
雲台山景区は、断崖絶壁の山々や渓谷を多数含む広大な地域で、3つの渓谷をグリーンの周遊路線バスがつないでいます。
私たち一行は、チケットを購入して景区に入ると路線バスに乗り込み、ひと登りしたところでバスを降り、まずレストランで昼食をとりました。
その名も岸上村というところで、大小のホテルやレストランなどがある意外に大きな集落です。

再び路線バスに乗り込み、もうひと登りすると、本日メインの紅石峡(Hongshixia)の入り口に到着しました。
紅石峡は約2kmの遊歩道コースとなっており、赤い岩山は鉄が含まれているからとか。
スタート地点の橋の上から約70mの真下に、幻のように小さく美しい峡谷と、芥子粒のような観光客らの姿が見え、「盆景峡谷」と称えられる理由を実感します。
これからあそこへ降りて行くのです。
山を巻いて下る遊歩道をたどり、「野生の猿に注意」と書かれた看板を見ながら、広大な渓谷をゆっくり降りていくと、やがて赤い断崖絶壁の中ほどにかかった桟道に出ます。
恐る恐る桟道をたどると、目のくらむような高さに、背筋がぞくぞくしながらも、「蜀の桟道」とか「赤壁の戦い」といった言葉が頭に浮かんできます。
絶壁にかかる桟道は、やがて赤い岩山にぽっかりとあいた巨大な裂け目の中へと入って行きます。
ほの暗い裂け目の中では、足元の青い渓流が白いしぶきをあげて流れ落ち、あるいは緑色の淀みを作っています。
迷路のようにくねくねと続く岩山の裂け目は、渓流によって削り出されたのでしょうか。
やがて迷路から抜け出し、峡谷が少し広がったと思ったら、そこは、先ほど橋の上から見下ろしていた「盆景峡谷」の中なのでした。

峡谷の後半は、赤い断崖をいくつもの滝が流れ落ち、空気に水が満ち満ちていました。
峡谷の奥の崖を鎖を頼りによじ登り、渓谷の上に出ると、突然、ダム湖が出現。子房湖という名前は、漢の張良にちなんだものとのこと。
張良はここに住んでいたことがあるそうです。

再びグリーンの路線バスにのり、次の西部渓谷へと向かいましたが、潭瀑峡(Tanpuxia)を3分の1ほど歩いたところで引き返しました。
すでに夕暮れが迫っています。渓谷はレストランや地質博物館が建ち並び、観光拠点のひとつとなっているようです。
近くに見える巨大な岩山の数々に、何か遠近感を失ったような不可思議な感覚に陥りました。

雲台山のもうひとつの渓谷は、たぶん主峰の茱萸峰(Zhuyufeng)辺りのようでしたが、とても1日では回れそうにありません。
雲台山景区の入場チケットは、クレジットカードのようなプラスチックのカードで、2日間有効となっていました。
夜、ホテルの部屋で、岸上村で秦先生が買ってくださったザクロを食べながら、幻のような紅石峡を改めて思い出していました。

翌日からの2日間は、登封市の武術学校で阴手棍(Yin shou gun)を教えてもらいました。
映画で見て以来、やりたくてやりたくて。
今回ついに習う機会を得
ることができ、無上の喜びです。秦先生、どうもありがとうございました。
教えてくれたのは、中学生くらいの男の子たちです。皆、親切で教えるのも上手でした。
中国語もろくに話せないおじさん、おばさんの相手をよくやるものだととても感心しました。
中国の武術学校の子供たちは本当にすごいです。武術学校の食堂で昼食をいただいたこともいい思い出になりました。

出発前の打ち合わせでは、いまひとつ体力に自信が持てなくて、武術1日と観光1日と言ってしまいましたが、実際には武術学校2日間にさせていただきました。
幹事の方々、心変わりして申し訳ありません。面倒をおかけいたしました。

今回の旅行は、少林寺に始まって、雲台山、武術学校と、連日ハードスケジュールにもかかわらず、なぜか気力も体力もとても充実していました。
旅行の資料には「修行の旅」と書かれていましたが、まさしく得難い経験となりました。
また予想では雨が降って寒いのではないかと心配していましたが、天候にも恵まれました。とても幸運な旅だったと感謝しております。

秦先生と幹事の方々を始め、ご一緒させていただいた皆様方に改めてお礼を申し上げます。
大変お世話になりました。どうもありがとうございます。合掌。

◆武術教室 M 様
今回、4日間連続で武術学校「鵝坡武術専修院」にて武術体験をさせていただきました。
初日の朝、武術学校では、朝から学校内を清掃する生徒達、小さい子は年中か年長ぐらいの子供、大きい生徒は16歳~18歳ぐらい、の生徒の姿をたくさん見かけました。

今回の武術修練では、私は昨年の「達磨剣」に引き続き、剣を教えてもらいました。
今回習う剣の型「行竜剣」は「達磨剣」よりは、演武の時間の長さが長い型でしたので、果たして覚えられるだろうか、ついていけるだろうか、と不安でしたが、剣を教えてくれる15歳の少年コーチが、なるべくゆっくり
教えてくれたので、なんとか少しずつ覚えることができました。
お昼休憩には武術学校の近くにある武器屋までコーチの少年も一緒に来てくれて各武術体験する人の剣や棍を見立ててくれました。
おかげで午後からは自分にあった長さの剣で練習することができ、とても良かったです。

武術学校でも剣を貸してくれるのですが、コーチの剣は重く、長めのため、少し練習しただけでも手首が痛くなってしまう、回すのも大変です。
コーチはいつもその思い剣をしゅんしゅん華麗に振り回しているので、やはりスゴイ、体験してみるとそのすごさがわかります。

2日目は、秦先生が協会の少林寺旅行において、過去出合った時には天才少年で世界各地を少林武術のショーで回っていたという生徒が、今では立派なコーチになって子供達の指導をしていらっしゃいました。
そのコーチが私達のために子供達の演武や練習風景を披露してくださいました。
整列して足を高くきれい揃ってあげる子供達、椅子のような台の上でとても長い時間、倒立したり難しいポーズをとる子供達、気合や掛け声もしっかりしています。

1日目・2日目でどうにか行竜剣は覚えることができ、3日目の午後からはまた別の剣の型の短縮バージョンも教えていただきました。
武術を教えてくれる少年達の顔はまだあどけない子もいて、コーチの中には13歳の少年もいましたが、とてもしっかりしています。
日本の子どもより大人に見えます。

最終日には、毎晩学校の隣にあるホテルの舞台でショーをするという武僧服を着た武術学校の生徒達と記念撮影もしてもらいました!
昨年は剣自体が初めてで何が何だかわからず、暗闇の中手探りするような感覚でしたが、今回は2回目という事もあり、昨年教えてもらった型と似たような動きもあるので少しコツがわかってきたような、何か少し見えてきたような
手応えがあり、楽しくなってきました。
これからも剣の動きを基本と同時に型の流れも細かく練習していきたい!と思いました。

できることならまた来年も少林寺に行って、武術体験もしたいと思いました。
貴重な体験ができて素晴らしい修行の旅でした!