| 連載「少林寺の秘話」 |
| 24.捶譜堂にある泥人形の意味 前編
少林寺の白衣殿にある北山壁には、少林寺武術の中の「六合対打撃譜」が彩色で描かれています。南山壁には「双刀破槍」と「稍子棍破大刀」などの武具を使った練習図になっており、「捶譜堂(すいふどう)」と呼ばれています。 一番目は「座禅」ですが、「禅坐」とも「坐静」とも言われています。座禅をする時の姿勢は「結跏趺坐(けっかふざ)」といい、あぐらをくむようにして座ります。このとき、組んだ足の先の一方は、脚の付け根にあたるようにします。手を合掌させ、両目は軽く閉じ、舌は上の歯の付け根にあたるようにします。呼吸を調整し、意識を集中させて、雑念を取り払い、黙って「阿弥陀仏」を唱え、「人定(れんじょう)」の境地に至ります。「人定」とは、心が完全に純粋であり、寝ているような寝ていないような状態であり、ダルマ大師が創立なさった禅宗が持つ、最も顕著な特徴です。 現在の少林寺の僧侶は大部分の者が、朝夕の勤行(ごんぎょう/=読経による修行)の時、鐘などの仏教楽器による伴奏と共に「南ナンー無ウー楞ランー厳イエン」といった梵語(=サンスクリット語)による仏典を、「結跏趺坐」した状態で、僧侶が一斉に暗唱して読み上げます。その他の時間は、各々が自分で座禅して瞑想します。 二番目は「繞仏(じょうぶつ)」で、「ホウ経(ほうきょう)」ともいいます。これは、座禅の時間が長くなると、身体を動かす必要が出てくるということです。 三番目は「八段錦(はちだんきん)」です。この動きは、筋を伸ばし、骨を抜くような大きな動きが要求されます。筋や骨の鍛錬となるような、厳しいものですが、以下に述べる八つの動作が行われます。 四番目は「小洪拳(しょうこうけん)」少林寺武術の技はすべて、相手の急所を攻撃するものであり、大敗させて、死地に追い込むことを目的としています。これは武術を行う上で必要であるだけでなく、身体を鍛錬する上での必要からも出ています。 |