■釋永信管長のご挨拶:2005年秋の13期生認定式にて
今、皆さんの演武を見て、すごくまじめにやっていると感じました。
少林寺の気功は長く続けることが必要です。
少林寺の気功は細かいところは違いますが、大きな面では同じで、まず心を鍛えることが大事です。
心から悟りを感じます。
もう一つ、授業は継続が大事です。
継続して練習すれば最後はいい結果になります。
皆さん、少林寺に来てくれて大歓迎です。
これからも練習を続けて、よく少林寺に来てください。
■釋永信管長のご挨拶:2005年春の12期生認定式にて
皆さん、少林寺へようこそいらっしゃいました。心から歓迎の意を表わします。
この何年間、全日本少林寺気功協会の日本でのしっかりとした活動により、
毎年指導員が認定式に訪れることは、すごく嬉しいことと思います。
練習によって皆さんの心身と健康はすごく上達しました。
少林寺の千五百年の伝統が、現代人の健康に役に立つことはすごく嬉しく思います。
練習は、まず自分の健康にとても役に立ちます。
そしてもうひとつ、皆さんを通じてもっとたくさんの周りの人の健康にも
広く役に立つということは、非常に意味があることだと思います。
今、皆さんが学んでいるものは、少林寺ではまだ初級のものです。
ここから更にもっと深く、少林寺の伝統文化あるいは少林寺の精神に入るともっと意味があります。
このような認定式は釋延平(秦西平の少林寺法号)を通じて日本だけで行なっています。
延平がまとめた指導内容は大変よいものです。このことについてすごく喜んでいます。
今後もこの全日本少林寺気功協会が延平をリーダーとして、
日本の曹洞宗と臨済宗の様に日本で多くの人に少林寺の伝統文化を
少林寺武術気功として伝え広めていくことを希望しています。
さらにもっと深く仏教を学び理解し、禅宗を深く勉強しいろいろな修行方法を身につけたら、
自分にとってもっといい効果があると思います。
今後も少林寺を訪れた時には、いろいろなことを学んで、このような交流をしていくと、
少林寺にとっていい貢献になると思います。
今日は、大事な会議がありましたが、皆さん待っていてくれました。
あまり時間が残っていませんのでお話しはここまでにします。
---------------------------------------------------------------------------
「鶴功三十六式表演のあとに」
皆さんの演舞を見て、とても真面目でいいと思いました。
これから長く続けて練習を頑張ることは必要です。
少林寺の功夫(すべてにおいて高レベルという意味)はもちろん武術だけではありません。
内部の面や時間プラス技術を合わせることがあります。
これには長い期間の訓練が必要です。また平常心で対することです。
始めた時には新鮮な感じでしょう。はっきりした効果もよく感じられると思います。
でも長く続けていくと変化はゆっくりになりますから、
そういう状態になると自信を失うこともあります。
そういう時こそ、もっと頑張ってもっと自信をもつことが大事です。
少林寺武術気功はひとつの少林寺の修行です。
この修行は、一時的なことではなく一生で修行をするということです。
今は皆さんは非常に真面目で良く頑張っていると思いますが、
もっと先まで長く続けていき、自身の心身バランスやいろいろなものが
もっといい状態になり、少林寺のものが役に立っていくと思います。
少林寺武術気功は演舞だけではまだ足りません。
禅の智慧は必要です。禅の智慧開発には自分の努力が必要です。
これはただ先生から教わるだけではなく、自分の内部や心から
どのように何か出ているかということです。
今回の皆さんの演舞は合格です。喜んで下さい。
この認定証はひとつの証明とひとつの記念になります。
■ 嵩山少林寺 管長のご挨拶 2003年4月
(演舞の前)
皆さんこんにちは。
まず、私は少林寺の全員を代表して全日本少林寺気功協会の皆さんがわざわざ遠いところから少林寺にいらしたことに心から歓迎の意を表わします。
日本では皆さんは、毎年2回こちらに来て少林寺と交流し、自分で習ったものを少林寺で感じてもらって良いことと思います。
日本ではもうひとつ、少林寺拳法連盟という組織には100万人の人がいますけどすごくよく頑張っています。
全日本少林寺気功協会はだんだん発展して今すごく色々ないい成績があり、少林寺としては非常に評判になります。
日本と少林寺の文化交流は昔の歴史から始まりました。日本の曹洞宗と臨済宗は少林寺から伝えられたものです。
今皆さんが習っている少林寺の気功が曹洞宗や臨済宗の様に永遠に続く事を期待しています。
皆さんは指導員ですから、少林寺のものは皆さんを通って全日本あるいは世界に伝わると期待しています。
皆さんよく頑張って下さい。
(演舞の後)
さっきの皆さんの演舞を観て、私には皆さんが長い時間練功されているのが分ります。
そして皆さんの演舞の中にある気の流れや、中に流れている気のレベルが見えました。
とても嬉しく皆さんに対して良い評価をしています。
皆さんは三大動功を通して、全国に少林文化と少林寺気功を将来広める中心人物あるいは指導者として活躍してください。
少林寺は禅宗の発祥の地です。禅宗は平等、平和という事を大切にしています。
もっとたくさん日中友好の交流をしていきましょう。今年の一月は日本に行きました。
昨日まで香港にいましたが、 皆さんが来る事が分っていたので、午後香港から少林寺に戻ってきました。皆さんはもし時間があったらもっと少林寺に来てください。
少林寺を自分の家だと思って来てください。皆さんの表演の成績を認めます。少林寺気功指導員として認定します。
---------------------------------------------------------------------------
■ 嵩山少林寺 立雪亭にて副管長の禅のお話2003年4月
今この場所で皆さんに禅の話しができることを嬉しく思います。少林寺は禅宗の「祖庭」です。
私たちが今立っているこの場所は禅がスタートした所です。少林寺の禅はこの場所からスタートしたとも言えます。
約千四百年前達磨大師はここで座禅を組み、また山の上の達磨面壁洞で壁に面すること九年間座禅を組みました。
土に雪が降り積もる冬の日、達磨大師は俗名が神光という人に仏教の教えを伝えました。
歴史的にとても有名な物語である「立雪断臂」はこの場所で生まれました。
禅宗第二祖の慧可が雪中に立ち、臂を断ってまでして達磨大師から教えを受けたことを
記念してこの場所は「立雪亭」と名付けられています。
慧可が雪中に立ち臂を断って教えを受けた話しは皆さんもお聞きになったことがあると思います。
今日はこの話しの神髄で普通は余りお聞きにならない内容をお話ししたいと思います。
これも禅宗の精神です。
慧可が自分の臂を断ったとき達磨大師に次のような話しをしました。
「私の心はすごく痛い。どうか私の心を落ち着かせて(中国語では安心させて)欲しい」達磨大師は次のように答えました。
「あなたの心を私のところに持ってきて下さい。そうしたら私はあなたの心を落ち着かせてあげることができます」
慧可は自分の心がどこにあるのかあちこち探しましたが見つけることはできませんでした。
今すごく痛い自分の心はどこにあるのか分らない。腕が痛いのか、胸が痛いのか、頭が痛いのか、分りませんでした。
そのとき達磨大師は言いました。「もう私はあなたの心を落ち着かせることができました」
禅宗は心宗とも呼ばれます。これはどういうことでしょうか。
私たちには日常生活でいろいろな雑念や余計な考えが浮かんできます。一定の環境においていろいろな雑念が出てきます。
恐らく今の皆さんの心は静かだと思います。日本に帰ったらいろいろな気持ちが湧くでしょう。もし嫌な人に会ったら嫌な気持ちになるでしょう。
怒りや喜びや悲しみはそれぞれいろいろな場面で湧いてくるでしょう。今の皆さんの気持ちは喜びだと思います。
しかし日本に帰国したらこの喜びはなくなるでしょう。場所が変わると心も変わるのですから。
私はもうすぐ皆さんと離れますが、離れたら懐かしい気持ちになるでしょう。
ですから悩ましいです。何故でしょうか。これは仏教で言う「欲望」ということです。
私は皆さんのことが好きですから、皆さんと同じになる。もし、皆さんと喧嘩になったら、皆さんを恨むでしょう。
同じ自分の心なのに何故二つの気持ちになるのでしょうか。これは禅宗もしくは心宗もしくは仏教の修練中の心ですから。
先ほどの話しの中の心は普通の世の中の心の話しです。禅宗の最高レベルの心はそうではない。聖人の心です。仏心です。
自分の本性の心は先ほどの欲望の心を抑えます。本性が欲望に被れると悩みなどが生じます。
もし私たちが自分の本性の心を探し出せれば悩みなどはなくなります。本当の心は聖人の心ですから。
皆さんの先ほどの練功は聖人の心になる修練と関係があります。皆さんは体・肉体だけではなく、心の面もよく修練してください。
万物は皆心からですので。仏教に次の話しがあります。
「力はどこから出ているか。力は心から出ている」と仏陀は答えました。信じられないのなら死体を想像してみてください。死体に力はありますか。
肉体は存在しても力は出ません。死体には心がないからです。ですから皆さんは自分の心をよくコントロールしてください。
少林寺の武術もよく身に付けてください。達磨面壁洞にもよく参拝してください。
達磨大師は皆さんに神様のような力を授けてくださるでしょう。
少林寺の武術は二つの道から伝えることができます。一つは先生から弟子に伝える道(師伝)。
もう一つは神から伝える道(神伝)。これはあるレベルに達したときに自然に授かるものです。
ご静聴ありがとうございました。
■ 嵩山少林寺 副管長からのメッセージ2002年4月
去る4月1日(月)、中国・嵩山少林寺で動功指導員認定証授与式が行われ、旅行に参加した5・6期生が副管長の前で鶴功三十六式の演舞を披露しました。
演舞を行う前に副管長からお言葉をいただきましたので、その時の内容をここにご紹介させていただきます。
最初に、遠方から少林寺を訪問してくれたことに対する感謝の言葉をいただきました。
そして、少林寺に伝わる三大秘伝動功(鶴功三十六式、虎龍双型養生功、羅漢神功)は、現在、管長と秦のみが指導を許されており、非常に大切なものであることを話してくださいました。
また、「秦 西平が日本で行っていることは、中国の少林寺にとっても意義深いことです。秦は、日本で気功を教えているだけではありません。少林寺の代表として、そして、中国の伝統文化の使者として、中国と日本の伝統文化の交流を深める役割も担っていると思います。秦には、少林寺の伝統文化、秘伝の技を日本中に、そして全世界に広めてほしい、と非常に期待を寄せています。皆さんも理解の上、ぜひ秦に協力してください」というお話がありました。
そして、5・6期生の演舞をとても喜んでくださり、貴重なアドバイスもいただきました。
「皆さん、基本を身に付けていますね。ただ、今回は緊張していたようです。リラックスできたらもっと上達するでしょう。そして、動作をする時に、手と足を合わせる、肉体と心を合わせる、ということをもっと大切にしてほしいと思います。」