弘揚少林精神承傳祖庭禅風
全日本少林寺気功協会


嵩山少林寺第34代最高師範  秦 西平(釋 延平)


 あなたは何のために、気功や武術の鍛錬に励むのでしょうか? 肉体的・精神的に強くなることが目的ならば、私たちがご指導する「少林寺気功法」で、あたなの手助けができます。健康法は、本や話による知識だけの理解に留まらず、なにより実践することが重要です。
 武術の鍛錬は、手段であって目的ではありません。 気功もまた、手段であって目的ではありません。 肉体的・精神的に強く、さらに加齢を超えて強さを維持するには、修練が必要です。 加齢を越えて強くなるためには、肉体の鍛錬だけでは限界があります。 これを可能にする方法、概念が「気功」です。 「武術」と「気功」の両方を修得することで、肉体と精神の強化、健康の維持が可能になるのです。

 もともと私は、嵩山少林寺の第34代最高師範という肩書きをもちながら、中国政府の派遣研究員として来日し、東京大学でセラミックの研究に携わっていました。日本で生活するうちに、この国は経済・科学技術共に発展し物質的には豊かで有りながら、社会は混沌としていました。殆どの人が精神や肉体に問題を抱え、精神的豊かさを希求している現状が見えてきました。私は大学の研究のかたわら、頼まれて気功の指導や治療を個人的に行ことが何度かありました。そんな経験が幾度か重なるうちに、少林寺の高度な修練法が、日本社会の現状に多いに役立つのではないかと考えるようになりました。

 私は日本を愛しています。少林寺の技術と精神を日本の方々にお伝えすることは、使命だと感じました。少林寺の神髄を理解し、この日本で伝えられるのは自分だけだと確信したのす。中国政府の重要な任務につきながらも、私は日本に留まる決意をしました。
 多くの方がこの技術を心身の向上に役立て、満足出来る人生を生きて欲しい、幸を手にして欲しい。そんな私の願いから、中国嵩山少林寺の許可を得て、1994年全日本少林寺気功協会を設立し、日本のみなさんに気功の指導を始めました。

 はじめは基礎的な内容を中心に指導を行っていましたが、その過程でより深く本質的な指導を求める声が高まるのを感じました。しかし日本では、高度な内容を修得出来る場が少ない現状を知り、協会の教室内に「気功指導員養成コース」を新たに開設しました。 「気功指導員養成コース」で指導する内容は、嵩山少林寺では修得までに10年かかっていた内容を、2年半で修得できるように圧縮したカリキュラムで行います。これは、少林寺気功の本質は全く失われておらず、少林寺から公認を受けています。
 「気」の概念は宇宙論にまで発展しますが、私は宇宙物理学と人体科学の視点からも「気」について研究し論文を発表しています。(その内容は「気功指導員養成コース」の中の「新気功理論講座」で講義しています。)
 また、「気功指導員養成コース」では少林寺管長に懇願して許可を得た秘伝気功を伝授しています。これは今まで門外不出だった気功法です。

 当協会では、指導員を目指す方ばかりではなく、自身の向上・能力開発・病気治療など様々な目的を持ち、初心者から既に気功講師をされている方まで、広い層から生徒が集まっています。「気功」というと、中高年を対象としているイメージが強い方もおられると思いますが「少林寺気功」は武術の型を多く採り入れた見た目にかっこいい功法も多く、大勢の若者が楽しく学んでいます。

 少林寺気功は1500年の歴史のなかで「禅の心、武の身体」を根本理念として偉大な高僧たちにより培われ伝承されてきました。その効果 は幅広い分野で証明されています。少林寺気功の修練による心身の変化は余りにも顕著です。心身ともに丈夫になります。その方法を、気持ち良く楽しみながら身につけていくことが出来ます。気功は初めてという方から、経験者の方まで多くの人々から感激の声を頂いております。嵩山少林寺における30年に及ぶ武術・気功の厳しい修練と20年の指導、治療経験の集大成をぜひ体験してください。きっとより素敵な貴方と出逢えることでしょう。


★Q&Aコーナー

                     少林寺の質問集

● 全日本少林寺気功協会で教えている武術は中国の少林武術ですか?
  それとも日本の少林寺拳法ですか?

A, 当協会で教えているものは、日本の少林寺拳法とはまったく違うものです。
  日本の少林寺拳法は宗道臣という人が、梅花拳(義和拳)を学び、六合拳や羅漢拳などの少林武術に感銘を受けて、日本人に合った形で作り上げたものです。
  少林寺の正統の武術は一つはお寺の中で、もう一つは周辺の武術学校や民間で受け継がれています。
  ただ、武術学校では最近は試合のためのものに変わってきてしまっていて、伝統的なものとは違ってきています。
  どのくらい高く飛んでいるか、何回空中で回れたか、など体操的な内容になってしまっています。
  本来の少林武術(少林拳)は地味で実用のものであり、奥深く広義なものです。
  当協会で教えているものは、伝統的な少林拳であり、最近ではあまり見られない、めずらしいものもあります。

● ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーのやるカンフーは中国の少林拳ですか?

A, まずカンフーとは修練により蓄積された力の事を指します。あまり武術そのものを指す言葉には使いません。
  ブルース・リー達が行っている武術は、少林寺の武術ではありません。ですが、通じる部分はあります。
  ブルース・リーの武術の元となっているのは、南方の武術である詠春拳です。ブルース・リーの武術・ジークンドー(戴拳道)は詠春拳にボクシングやフェンシングなどの技術を取り入れ、彼が独自に創始したものです。
  ジャッキー・チェンの武術は、あれは演技のためのものです。彼は少林寺で修行したことはありませんが、映画の中でやっている酔拳は少林寺から出たという伝説があります。
  ジェット・リーは元々、中国の武術表演で有名だった人です。いろいろな伝統武術の有名な人に教えを受けています。彼は映画で有名になってから、少林寺で修行をしようとしたことがありますが、様々な理由で実現しませんでした。

● 映画「少林寺」で見たような武術の訓練を少林寺のお坊さんがするのですか?

A, 昔の少林寺の練習風景には近いものがあります。しかし、まったく同じわけではありません。

● 中国の少林寺で武術の修行をしたいのですが、可能ですか?

A, 少林寺内での修行は、一般的には不可能です。秘伝の内容などもあるため、受け入れは行っておりません。

● 少林拳のうまさや強さを表す級や段はありますか?

A, 中国が国家として決めた級や段はあります。しかし、少林寺の中にはそういったものはありません。少林寺の中では武術は禅の修業の一環です。

● 少林寺のお坊さんは皆、気功をやっているのですか?

A, 人によって、就いた師によっても違います。大体の人は武術と硬気功・座禅などです。
しかし、管長クラスのお弟子さんたちの中にはやっている人もいますが全員ではありません。伝承者はあまり多くありません。
● 全日本少林寺気功協会で気功を学びたいのですが、宗教的なものも勉強しなければいけませんか?

A, 宗教的な勉強は必要ありません。それよりも少林寺の精神を学んでほしいと考えています。もちろん、質問があればお答えいたします。

● 嵩山少林寺東京連絡所とありますが、指導員コースの免状はどこではっこうするのですか?

A, 免状は中国・嵩山少林寺で発行します。指導員認定式や免状の授与式も少林寺の管長   
  が自ら行います。ただ、中国へいけない人には、免状を日本に持ち帰ってお渡しします。
本来、少林寺は免状の発行などといったことを表面化することは好みませんが、日本の皆さんのために、当協会に初めて発行されることになりました。

● 少林寺の管長の前で演舞している写真を見ましたが、中国まで行かなければ免状をいただけませんか?

A, そんなことはありませんが、せっかくの機会なので実際に行って自ら受け取るのが一番かと思います。


                    少林寺の質問集・02

Q1.「日本の【少林寺】と、どこが違うのですか?」

A.日本の少林寺と、私が日本で教えている中国の少林寺は違います。日本の少林寺は50年代日本の宗道臣先生は、中国で少林寺の六合拳を習って、日本の武道と結びつけて作ったものです。
あるいは宗道臣先生のオリジナルのものです。出来たものは、全く本当の嵩山少林寺のものとは違うものです。ここで教える少林寺は、少林寺伝統的な歴史から流れているものです。だから全く違うということです。ただ日本の少林寺は、嵩山少林寺に感謝して初めにそう名付けたものです。

Q2.「秦西平が気功を教えるのは日本だけですか?」

A.はい、そうです。少林寺の気功を教えているのは日本だけです。実際は当然にアメリカ・ヨーロッパ・東南アジアには少林寺武術はありますが、本当の少林寺気功はありません。
中国でも大体少林寺の中のお坊さんは、多少やっていますが、でも広く見て少林寺を教える、特にこのように深く教えるところはありません。ただ一人のお坊さんは、易筋経・洗髄経くらいは少し講演に行っています。香港とか東南アジアくらいです。日本で少林寺気功、特に免状位までは、ここだけです。

Q3.「秦西平は嵩山少林寺第34代最高師範と名乗っていますが、証明するものはありますか?また34代は何人いますか?」

A.34代最高師範にはかなり昔に会議で決められたもので、元々は証明するものはありません。少林寺は、禅宗は、言葉で表現しない特性があります。
ただ日本で活動するために1997年頃証明書を出しました。あるいは毎回旅行の時に、少林寺や周りの武術学校が飾ってくれる大きな歓迎の幕の中に、第34代最高師範秦西平と記されています。
もう一つは、私が日本で少林寺気功を教えて10年目、少林寺の管長から直接、第34代最高師範来日10年と記されたものを3〜40人の前で渡されています。第34代が何人いるかという問いですが、在家は私以外にもう一人だけです。お坊さん・武僧はかなり多いです。3〜40人位います。

Q4.「修了書や認定書は中国の嵩山少林寺で発行しているのですか?」

A.はい、そうです。修了書や認定書は全て中国の少林寺で発行しています。全て少林寺のお坊さんが準備し、管長は判子を押して、直接管長から渡されます。毎年毎期生、少林寺で認定式が行われ、そこで管長から直接認定書をもらいます。他に管長が認定書を渡すところは絶対にありません。これは準備から最後に渡すところまで、全て少林寺で行います。

Q5.「アメリカ・オーストラリアでも少林寺があると聞いていますが、気功は教えていますか?」

A.気功は教えていません。アメリカで少林寺を教えている先生は、同じ34代ですが武僧です。武術は有名な人でテレビもよく出ていますが、教えているのは武術だけです。オーストラリアも、最近新しく派遣したのは皆武僧団の人です。気功は一切教えていません。

Q6.「中国では【少林寺】は一つだけですか?」

A.いいえ、実際中国で少林寺の名前は幾つかあります。よく知られている名前は、嵩山少林寺と南の少林寺です。南少林寺は福建省の?ですが、もう無くなりました。他にセンシュウというところに少林寺があった事もあります。これも今は無くなりました。総本山は嵩山少林寺です。今本当に活動しているのは嵩山少林寺だけです。

Q7.「【少林寺】は宗教法人ですか?」

A.はい、そうです。国家認定をされた宗教法人です。

Q8.「秦の経歴、特に、日本の経歴を教えてください」

A.私は1968年、10歳の時に自分の故郷で初めて少林拳や他の武術も習いました。
同時に気功も習いました。少林寺に入門して始めました。1980年、最高師範に選ばれました。沢山の少林寺武術・気功・治療・硬気功とう学びました。80年代から中国内で気功はブームになりました。
ほとんど全国の気功法を観察し、勉強・研究しました。日本に来たのは1993年で、国家の派遣研究員として国費で来ました。1994年に全日本少林寺気功協会を設立しました。詳細は本やホームページに履歴を掲載しております。

Q9.「秦さんが教えている気功とは、どんなものですか」

A.今までこれは秘伝とされていて、門外不出のものでしたが、秦西平が嵩山少林寺の管長の許可を貰って、秘伝とされる中国嵩山少林寺の気功を日本で教えています。中国嵩山少林寺気功を教えているのは世界でただ一人、秦西平だけです。

 




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