第11回少林寺訪中旅行 
秦西平 訪中日記

2005年9月12日(第一日目)


朝は皆さん時間通りに集合し、無事に成田を出発することができました。
少林寺へ何度も来ている人もいれば初めての人もいましたが、手続きを済ませ、
飛行機に乗ることができました。飛行機も時間通りに北京へ到着しました。
北京に着き、私は両替などを済ませ、戻ると皆さん荷物も受け取って、それから外に出ました。
前回、登封でリコンファームをした時に、非常に時間がかかりましたので、
今回は空港で済ませました。また、バスの中で両替ができなかったので両替も空港で済ませました。
外に出ると、丁度ガイドさんも来ていました。今回の訪中旅行では、3人が3泊4日の早めの帰国、
3人が武術留学の為遅れて帰国する6人に対し、帰りの飛行機等の場所や、説明をし、
ガイドさんからも出国手続きに関しての話がありました。
それから全員、バスに乗り込みました。
前回と同じ運転手さんとガイドさんです。運転手さんがヨウさんで、ガイドがチョーさん。
とても評判の良い方々です。
バスは早速、万里の長城へと向かいました。
車中ではガイドさんから、日本と北京の事情のことや旅行中の注意事項のお話等がありました。
今回、男性陣は、演舞の際に着用する練功服を持っていなかったので、時間の短縮のため、
私は出発前に練功服屋の手配をし、車中でやり取りをしました。

万里の長城に到着し、私達は長城の麓から登りました。
長城の階段はひとつひとつの幅が大きいため、非常に体力を消耗します。
私達は午後に着いて、他の旅行客のように、1日中観光する余裕はありませんでしたが、
たくさんの汗を掻き、みんな揃って時間通りに観光を終えることができました。
少し余裕があったので、万里の長城の麓のお土産屋さんにて、
バスの中でサイズや好みに合う練功服が手に入らなかった人は練功服を購入していました。非常に安く、物もしっかりしています。それに、万里の長城のマークが入っています。

それから昼食です。とても綺麗なレストランでした。
私は食事をしながら旅行社と話ました。
昼食を済ますと、バスに戻り、早速、北京西駅に向かい、
鄭州行きの夜行列車(寝台車)に乗り込みました。
今回の寝台車はきちんと予約が取れ、席がバラバラになることもなくすみました。
乗り込む前に、男性陣が飲み物など頑張って買物をしてきてきてくれました。
そして、時間通りに出発しました。
それからは、夜は盛大な宴会が始まりました。
冷えたビールと北京ダックです。
翌日の演舞のことがあるので、この日は早めに切り上げ、就寝しました。


2005年9月13日(第二日目)


朝は、皆さん時間通りに集合し、荷物を数え、駅に降りました。
そこには、シュウさんというガイドさんが待っていてくれました。
日本語が堪能で、ユーモアのある方です。
朝食を食べて、練功服に着替え、少林寺に向いました。
ガイドさんは、少林寺に着くまで休むことなく楽しい話をしてくれました。
少林寺に着きましたが、管長の用事があったため、午前に予定していた演舞を午後に変更となりました。
その間、少林寺内を見学し、11時30分から少林寺の食堂にてお坊さんと一緒に昼食を取りました。
これは、なかなか体験できないことです。
前回、9期生は運よく体験されたかと思いますが、今回も珍しい体験ができました。
高級精進料理です。精進料理は家庭料理のようなもので、素朴で決して高級には見えませんが、
一般の人が体験できることではありません。少林寺のお坊さんの日常生活を食事からも見る事ができました。
食事を済ませ、そのまま塔林へ見学に向かいました。
ガイドさんから塔林の全体的な説明があり、それからそこで約30分間ほど座禅をしました。
みなさん、この座禅では、いろいろと体験したようです。ビリビリと気を感じる人もいました。
ここで気を感じることは、当然のことではありますが。

それから達磨洞へ特別な車(三輪のオートバイでゴトゴト走る)で向かいました。
達磨洞へはみなさん良く頑張り、頂上まで登りました。
万里の長城より高いですが、階段の幅は小さい。初めての人は疲れたことと思います。
時間があったので、写真を撮り、ひとりひとり達磨洞へ参拝し、お礼をし、ここでは約30分から45分間ほど座禅をしました。
感動して涙を流す人もいましたし、皆さん、良い気の状態で座禅を行えたようです。

それから、下の少林寺に戻りました。
そして、いよいよ管長の前での演舞が始まりました。
13期生の皆さんは良く練習しましたから、管長から褒められるほどの素晴らしい演舞でした。管長に披露するため、少林寺まで来た訳ですから、管長はお忙しい体ですが、最後まで演舞を見てくれました。
演舞を見て、後から私にいろいろな質問をしてきました。今の現状について。会員数がどれくらいなのか、どのような活動ているのか等々。
私は、ひとつひとつ説明をし、最後に管長から13期生の皆さんへお言葉がありました。
「良く練習しました。全員合格です。もちろん、本当の深いところまでは、まだまだです。継続することが最も重要です。これからも練習し、少林寺の深いところを感じて、悟って欲しい。遠いところからおいでくださり、歓迎の意を表します。また少林寺に来てください」とおっしゃっておられました。
その後は、管長と記念写真を撮って、見学に戻りました。ガイドさんは、まだ紹介していない場所へ案内してくれました。
それから、私は、河南省仏教協会の理事、中国仏教大学を卒業した管長の秘書の方に禅の話をしてもらえるよう頼みました。そして、客堂のところで約40分間に渡り、禅の話をしてくれました。達磨太師の禅の創立と、本当の少林寺の禅の悟り、少林寺の禅の基本的な関係など。その後、質疑応答をしました。小乗仏教と大乗仏教の違いについてなど、皆さんとてもいい質問をしていて大変良い内容の会となりました。
それから、写真を撮るだけ撮って、6:30頃ホテルに向かいました。
そこで、誕生パーティと歓迎パーティをしました。政府の福祉長と体育局長も含め、盛大なパーティを行いました。熱烈な歓迎でした。それから、こちらの代表として副団長の中山さんが挨拶をしました。体育局長のチョウさんは、自分が日本に行った時の話など、熱心に話しておられました。河南省の人たちは、特にまっすぐな性格なので、パーティを盛り上げてくれて、おいしい食事とお酒で楽しいパーティとなりました。しばらくすると、ケーキを持ってきてくれました。以前のケーキより1.5倍くらい大きなケーキでした。
パーティを終えて、各自チェックインし、マッサージを頼む人、買い物をするひとなど自由行動を行いました。

この日は、非常に充実した一日を過ごせたのではないでしょうか。


2005年9月14日(第三日目)

前日は非常に疲れたと思います。
この日はすこしゆっくりめの集合で、バイキングの朝食をのんびり食べました。
10:30には公立少林寺武術館へ到着しなければならなかったので、9:30の出発です。
体験談を書く担当になってる人は、ホテルから日本の本部にファックスを送り、時間通りに武術館へ出発しました。
武術館の前にはいくつかの欧米人の団体がおり、その中でも私たちは、熱烈な歓迎を受けました。
階段のところまで迎えにきてくれて、「熱烈歓迎・少林寺34代最高師範秦西平を団長としての全日本少林寺気功訪中団」と大きな横断幕が掲げられていました。これは中国では最高級の歓迎です。大統領を迎えるときなどに用いる歓迎儀式です。沢山の団体がいる中で、私たちの団体は最高級の扱いをしてもらい、座る場所にしても、一番前の真ん中の非常に良い席を用意してくれていていました。

それから演舞を行いました。素晴らしい演舞でした。演舞が終わると、大先生でいらっしゃる王占通先生(TBSの番組の黄金筋肉で、タッキ-の指導をした武術学校の王占通先生。王先生は、秦先生の友人であり、かつ嵩山少林寺の同門の後輩。以前は、ケインコスギを教えたこともある)と一緒に武僧を交えて写真を撮りました。

この後に、昼食と向こうの武術学校との交流が待っていたので、こちらでの交流を終えると、早々に武術学校に向かいました。
武術学校には、200mほど歓迎の列ができていました。
みなさんは初めての体験だったことでしょう。そして教頭先生と、事務室長が出迎えてくださいました。

まずは、武術学校内を見学し、簡単にお互いの学校の話をして食事に向かいました。日本人の口に合ったようで、みなさん美味しいと好評でした。
午後の武術オプションが始まるまでの間、3泊4日の方々は今日が最終日だったのでスーパーへ買い物に出かけました。お土産を購入しようにも、なかなか時間が取れませんし、空港の免税店では高すぎると思いまして。
各人、お酒を買ったり、月餅を購入している人もいれば、民芸品を購入している人もいました。私も日本にいる教室のみなさんへのお土産を購入しました。
それから、私と武術のオプションを希望していた人たちは学校へ戻り、後の人たちは、嵩陽書院にある儒教の大学へ向かいました。

武術指導では、武術学校の上の人たちが海外に行ってしまっていてちょうど不在だったのですが、いろんな先生から教わり、3時間もの間みなさんは熱心に頑張っていました。
一対一か一対二くらいでの指導を受けることができたので、非常に良かったと思います。
その夕方、再び鄭州の専門店へ買い物に出かけました。専門店だけあって、みなさん楽しんで買い物をしていました。買い物を終え、暗くなってから屋台に出かけました。初めての人は、中国の屋台はどんなものか、わからなかったはずです。空き地へ私たちのためにテーブルを設けてくれ、静かでとてもいい場所を用意してくれました。
この時は、安全のためしっかり火の通ったメニューを選び、ビールなどのお酒と中国の家庭料理を頼みました。野菜が中心ですが、ジンギスカンのような羊の肉やうどんやラーメンもあります。量は結構多いです。3泊4日の方々のさよならパーティの意味も込めた食事会です。注文した料理は半分か三分の二ほど残ってしまいましたが、2.3時間ほどの楽しい食事会で、その後は、それぞれマッサージに行ったりして、休みました。

2005年9月15日(第四日目)

3泊4日の人たちが、6:00に出発し、私も見送りをしました。
残った人たちは、本日も武術指導を受けます。
午前中は、その武術学校の先生がこちらまで来てくれました。
塔コウ武術学校の最も優秀な先生ふたりです。確かにうまくて実力もある先生でした。
授業は山の麓の綺麗な良い場所で行いました。
まずは、大洪拳の授業が始まりました。今回はとてもレベルが高いと感じられました。
それから、お昼の時間にはマッサージの先生と、車で4時間ほどもかかる遠いところから漢方の先生がこちらへわざわざ治療に来てくれました。これは、事前に河南省の副局長へ紹介を頼んでおいたのです。
その先生は世界からも漢方の専門家と言われる程、有名な方です。素晴らしい技術を持っており中国の人民代表です。結果、8人に病気治療を行いました。実際の治療費は、わかりません。人によっては日本人が聞いても高いと感じるほどの治療費がかかる場合もあります。しかし今回、その先生は一切いらないと言ってくださいました。
私は中国式の感謝の意を表しました。8人は治療を楽しんでいました。
午後のオプションでは、また武術学校へ向かいました。
残りの人は、道教のところへ向かいました。
夕食は、食事はガイドさんお勧めのお店に行き、そこは小さめの非常に静かなお店でした。
わざわざ武術学校の教頭先生も挨拶に来てくれました。そこの近くの売店には、少林寺の練功服や棒、本などが売ってあり、2階には宝石類が置いてあります。
食事を済ませ、買い物をしてホテルへ帰りました。
マッサージをしたい人はマッサージをして。前日、前々日のマッサージ師は洛陽の腕のいい先生で、この日のマッサージ師も同じ洛陽出身の中医学の先生ではありますが、ホテルに宿泊しており、私達が支払うマッサージ料金では厳しいものがあったと思います。去年は先生が日帰りでしたので、料金的にも安くても大丈夫だったのですが、今回は料金の折り合いがつかなかったので、突然やらないということになりました。ですから、近くで他でマッサージ師を探し施術してもらいました。
この日は、予定通りのスケジュールでした。




2005年9月16日(第五日目)


朝、早起きして、塔溝武術学校に行きました。旧学校へ8:30に着いて、広い道場で練習しました。そして、私たちだけの為に演舞を披露してくれました。
演舞を見て少し練習しながら、学校創立者の70代の劉宝山校長との会談をしました。
こちらの質問のひとつとしては、「今一番大事なことはなんですか」と聞いてみました。校長先生は「今の武術は昔と比べて変わりました。それは、試合の為に型ができたからです。昔の武術のように自分のパワーの強さや生命を守るためのものではなくなりました」とおっしゃっていました。もっとお話をしたかったのですが、時間の関係上あまり沢山のお話はできませんでした。
その後、学校のレストランへ食事に行きました。
ここは料理を頼んでから作り始めるので、非常に美味しいのです。
時間があったのでそれからはみなさんの要望により買い物に出かけました。



以下、帰国後順次掲載予定です。お楽しみに!
*永信管長のご挨拶
*写真集
*武術対談


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