| アラスカ支部だより Shaolin Qigong for Health, ALASKA
伊藤 ひさこ
Hisako Ito |
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3月10日、金曜日 アラスカ大学の高齢者向けのプログラム「ライフ ロング プログラム」の基礎気功教室が始まりました。 第1回目のこの日の朝は、零下33度!! あぁ、これでは、登録した25人のうち、半分来ればいいほうだな、と思っていたら、気がつくと、20人ほどが、体育館に集まっていました。男性はたった一人。この方は、前回の秋のクラスにも来ていました。あとは、すべて女性。日本の知人が二人参加してくれました。秋に比べて、春のほうが出席率が高いのは、外はまだ寒くても、気分的に体を動かしたくなる季節なのでしょう。 去年に続いて、鳥の唄がふんだんに入ったCDで、歩く気功から始めました。気功の気の字も知らない人たちが、約半数。あとは、過去3回のクラスからのカムバック組です。1時間立っているのがきつい人のために、椅子もいくつか調達しました。中には、杖をついた脚の悪い方もいました。内容は、前回の報告にも書きましたが、四段功の第1段、クビの運動、たんとう功、養生六式の1段と5段、座禅は、初めての方にも気を感じてもらえるようにと、短かったですが、自然外丹功をやりました。収功のあとの顔のマッサージ、「だんだん、若くなる、しわががなくなる、白髪が減り、新しい毛が生える。。。」というところは、年齢層がぴったりで、笑い声が聞こえ、いつもここはウケます。座禅の感想をひとりづつ聞いたとき、白髪頭の女性が「どんな髪の毛が生えてくるのか、待ちきれない」とコメントして、みんなで笑いました。 気持ちよさそうな笑顔で、皆さんが体育館を出て行くのを見送りながら、春がようやくそこまで来ているのを感じました。 前回の秋のクラスに、Lさんという小柄なやせぎすのおばあさんがクラスに通ってきていました。ただ黙ってクラスに出席して、疲れたら座りながら手足を動かし、終わると静かに教室を出て行きました。脳溢血か何かの発作で、口が不自由だと知ったのは、しばらくたってからでした。一度だけ、おばあさんの両手を握って、「来てくれて、ありがとうございます」とお礼を言ったときも、彼女からの返事はありませんでした。片腕がちゃんと上がらず、ギクシャクしていた動きも、2ヶ月も後半になると、だいぶやわらかくなってきたようにも伺えました。せっかく基礎気功を覚えたのに、二ヶ月で終わってしまうのは、もったいない。Lさんのような人にこそ、気功を続けてもらいたい、と、わたしは町で朝の気功教室を開くことにしました。思いたったら、すぐ行動。でも、めんどうくさい書類手続きで、結局、朝のクラスがオープンしたのは、今年の1月上旬から。折りしも、30年来の厳寒の1月とかで、零下30度から40度の日々が3週間続き、何週間も誰もクラスに来ませんでした。そして、3月。Lさんが亡くなったと聞いたのは、高齢者クラスが始まる少し前のことでした。 Lさんの思い出は、わたしの気功の引き出しの中に、大切にしまっておくことにしました。そして、これからも皆さんの健康の普及のために尽力していきたいと思っています。 Lさん、少林寺気功を習っていただき、ありがとうございました。合掌。 |
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