生徒様より貴重な感想文を頂きました!!

【第二部】一般参加者向けの体験会より
■気功一般について
・気功は、毎日やることが大切。次々と新しい型を覚えることよりも。初心者は、イメージするのが難しい。天の気とか大地の気とか。でも、毎日練習することで、段々イメージできるようになる。そうすると気功の効果も現れる。
・腎、丹田、命門は、先天の気、生まれながらにもっている気、生命の根本を、有する場所。ここに、気を充満・充実させることが大切。よく練習すると、わーっと熱くなる等の感覚が生まれる。

■左→右の順番に意味があるのか?という一般参加者の質問に対して
・左→右というのは中国の一般的な習慣であって、深い意味はない。一人で練習するときは右→左でも構わない。ただ、人が集まって練習するときには、皆で動作を合わせるのがよい。動作を合わせると、気も合う。そうすると、気の力が強くなり、効果も強くなる。

■養生六式の第一式「左右混元」について
・混元気(こんげんき)とは、原始の気、陰陽に分かれる前のエネルギーである。

■気功の効果について
・上虚下実になる。気が下りれば血も下がる。脳梗塞の予防、更年期障害への効果がある。

■武術のポイントについて
・肘は伸ばしきらない。
・直線で動く(最短距離で攻撃)
・パワーは呼吸と合わせる。
  内三合:①心と意念を合わせる
      ②意念と気を合わせる
      ③気と力を合わせる
  外三合:①肩と股関節の動きを合わせる
      ②肘と膝の動きを合わせる
      ③手と足の動きを合わせる
・速さは、熱い鍋を触ったときに手を引っ込めるような速さで、全身の神経が一つになるように動く。
・力は、足の力を→腰→肩→腕に伝える。

【第三部】
■秦先生の講演会「生活に活かす気功と禅」より

『練功と健康の話について』 
気功は、始めは形から入るが、上達すると形は必要ない。中身が大事。本当に上達すると24時間気功状態になる。気功状態と禅は一緒の状態。
 すべての世界、すべてのこと、すべての結果は、あなたのこころから生まれる。我々は年齢によって悩みが違う。気功の目的・活かし方も、年齢や人によって違う。年齢が高い人なら、気功は健康に活かせる。気功をやるということに、特別な才能や条件は必要ない。やろうと思えば誰でもできる。
 (秦先生の)父親にがんが見つかったとき、(秦先生は)父親と話した。父親は「自分で練功して治す」と言った。自発功など、気功を毎日練習したら、「丹田にわーっと熱くなる感覚」、「背中に気が集まってくる感覚」があり、「病気のところが光で焦げちゃったイメージ」が自然にみえた(わざわざイメージしたのではなくて)。今、検査結果はいい状態である。
 からだが弱いとか、病気になったのはいいことじゃない。でも病気がきっかけで気功をして、いいからだになったのはいいこと。
気功をして、すごく効果があった人、少し効果があった人、あんまり効果がない人がいる。この違いは何か。すべてのことは、自分の足で歩くことが大事。自分で効果が現れるまでやることが大事。私(秦先生)が、みなさんの代わりにやることはできない。

『禅の話について』
 禅も一定のレベルになると、気功状態と一緒である。禅の修行も、レベルが高くなると余計なものは捨てて、根本のものだけになる。
人間は自分のイメージで、自分を殺すこともできる。自分を助けることもできる。病気を治すこともできる。気功は、イメージの訓練にもなる。禅の考え方は、「必要なものはすべてあなたの心にある」ということ。なので、自分がどういう心でいるかということが、とても大事。絶対に周りの責任にしない。
最初、少林寺のものを、日本で伝えるのは難しいなと思った。本当によいものだけど、少林寺式の練習をすると、日本人の体力がもたない。でも禅のこころは、絶対に人の責任にしないこと。なので、日本人に合わせて、少林寺のものを伝えるようになった。
人生には必ず思い通りにならないことがある。成功が半分、失敗が半分、与えられている。人生の分かれ道は、失敗したときに決まる。禅の修行や気功は、失敗してもそこから立ち上がる力になる。
鍛えるというのは、負担を受けていくことでからだも精神も強くなるということ。負担は、始めは軽いものから、徐々に重くしていく。これから先どんな困難にあったり、失敗しても倒れないように、鍛えてほしい。
いつでも平常心でいられるようになると、本当に幸せになる。あなたの個性はもっていていい。いつでもあなたの本当のこころは動かされない。智恵よりも、根本の心理素質のほうが重要。辛いときに倒れない。できる人はどこで何をしてもできる。失敗する人はどこで何をしても失敗する。根本の素質を鍛えることが、成功と失敗を分けるし、重要である。
言葉の中に、具体的な何があるか、どんな実践をしているかが大事。言葉の中に、具体的なものがない、何の実践もない、そういう言葉は意味がない。わかるかわからないかというより、できるかということが重要。
「禅武如一」禅も武も、形からこころに、という意味。でもやらないとわからない。

『気功の効果の現れ方について』
気功の効果の現れ方には段階がある。みなさんも周りの人を見ればわかるでしょう。

第一段階:まず気功に興味がでる。
第二段階:教室に入って、すべての型をだいたい覚える。
第三段階:基本的に毎日練習する。これが一番重要。気功で病気を治そうとか健康になろうと思ったら、2週間に1度の教室では全然足りない。歩く気功もあるし、座ってやる気功もあるし、寝る気功もあるし、時間がないは言い訳にならない。
第四段階:段々練習しながら、練習のポイントを自分でつかむ、自分で見つける。
ここまでくると自分で気功の効果をつかむことができる。
第五段階:本当の気功の深さがわかる。