31期の生徒さんからの静功授業の感想です。
授業以外にも、禅の本などをたくさん読み、独自に研究もされている非常に
熱心な生徒さんです。

まず、前回の復習として「宿命通」を行った。この瞑想法により、前世、今世、来世の前因後果がわかるとのこと。
現在から、過去へさかのぼることで、時間の流れが見えてくる。つまり、自分の宿命がみえてくると。
自分の宿命がわかると、意思(顕在意識)ではなく、自身の宿命から、将来の方向性がみえるのだそう。
今の自分に必要だと思って、真剣に集中して取り組んだ。瞑想中、自分の人生を行ったり来たりするうちに、自分が根本的に抱えている宿命がわかった気がして、静かな涙が出た。瞑想終了後は心地よい脱力感があった。将来の方向性をわかりたいので、自宅でも取り組もうと思った。

続いて、今回の新しい瞑想法として「漏尽通」を習った。この瞑想法により、全ての悩みを消除して、永遠に自分の心理活動を自主することができるとのこと。あらゆる物事が漏れて尽きたらどうなるか?空(くう)になる。
少林寺の禅では、修行とは、こころにかぶっている埃、こころの鏡についている埃をきれいに取り除く方法のことだそう。
修行の目的は、生まれたときのきれいなこころで、あらゆる物事をうつし出すこと。これは禅の修行の最終段階なので、
命をかけるつもりで取り組んで下さいとのことだった。

これはとりわけ大事だと思って、真剣に集中して取り組んだ。瞑想中、自分のこころを覆う埃が次々浮かぶので、次々捨てていったら、自分の実体がなくなって、祈りのエネルギーだけになった感じがした。この状態を普段の生活において、現わすことができるようになりたいと思った。