これまで(年末からの“今日の言葉”において)シリーズとして、NHK〈武井壮氏 少林寺修業の旅〉番組に関する内容をお伝えしてきました。
 今回は、最初に本の出版に関する情報についてお伝えします。精神(心)面を鍛えるために、本(仮タイトル)「少林寺気功で心強く」を今年中に出版することが決定いたしました。また雑誌「月刊秘伝」の中で、「少林寺管長の少林功夫(カンフー)」というタイトルの本の連載をしていくことも決まりました。これらの内容により、さらに少林寺のことを広く知って頂ける良い機会になると思います。
 『全日本少林寺気功協会』では、多くの方に少林寺の武術や気功を指導しておりますが、日本における現代社会において、非常に活用されて役に立つものであると思っています。
 「少林寺」に関する情報について、様々な媒体(本、テレビ、ネット・・・等)で得る知識は、あくまでも間接的な伝わり方でしかありません。しかし、実際に武術(または気功)教室で習うということは、直接的な方法(身体で覚える)の内容です。しっかり身体で感じることが出来ますから、自分のものになるのです。
ただし、これも人生における一つの手段に過ぎず、また道具でしかありません。各教室で練習して実践する方法が、各自にとって表面的なことだけではなく、精神面や身体面、さらに人生の中で(使用していくこと、また応用していくことにより)活かすことができましたら、非常に役に立つことでしょう。
 せっかく修業して習ったことも日常生活の中で活用していかなければ、意味がありません。たとえば移動する手段として自転車や自動車を買ったとしても使用しなければ、錆びて動かなくなって使い物にならなくなって終わりですね。
乗れば移動することもできるのに、使用せず駄目になってしまう・・・それと同じです。
 それでは如何にして人生の中で活かしていくのか?(“理解する”というだけではなく、実践していくことが重要であります。)
 入門したその日から習ったものを振り返って反省することが大事です。ただ日常生活は忙しいですから、なかなか自己を振り返ることは難しいと思います。家に戻って寝る前などに時間を作り、もう一度思い出して、考えることが大事です。武術(または気功)を習って、どう肉体的・精神的に変化したのか?体得したものが使用していけるのか?また応用できるのか?そしてどのように自分の人生で役立てられるのか?など、振り返って反省することが必要です。自分は何のために習っているのか、そのためには練習の中でどう意識していけば良いのか、もっと高めていくことができるのか等、気づきますから、さらに練習に磨きがかかります。
私も教室の中で皆さんによくお話ししていることですが、“習う”とは“買い物をする”と同じで、習うためにせっかく時間をかけ、お金を支払って習得しても、多くの方は教室の中だけで満足してしまい、家に持っていきません。しかし、持ち帰ることが出来て役に立てれば、自分のものになります。決して、それは説明したことを理解したとか、ポーズ(形)や演武だけ出来るようになったということではなく、自然に人生の中で使用され活かされていく、また応用され役立てていけるということが大切なのです。
 ですから、教室で習ったことは忘れず、しっかり家に持ち帰り、活かされるように振り返って反省しましょう。そして、どんどん人生に役立てていきましょう。