この度、嵩山少林寺主催《少林功夫》の動画等投稿によるレベル評価・試合世界大会につきましては、多くの当協会会員の皆様の参加により、また皆様のご協力を頂き、締め切りまでに参加者全員の分のエントリーをいたしました。

今回はオンラインによる初めて嵩山少林寺の大会となりますが、これほど規模が大きい大会も初めてです。少林寺も大会運営はとても大変でありました。

参加しました協会会員の皆さんは、しっかり練習して臨みました。そのため心・気・体の面で成長されました。少林武術として、初めて実践する技を披露する方もおりましたが、すぐ身に着けて上手く行いました。10年、20年と少林武術の経験を積んでいる会員の先輩方も高いレベルのまま、しっかり動画に収めました。今、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスですが、参加する方々もなかなか集まって練習ができない中でしたが、映像を観て練習したり、動画を送っていただいたりして対応しました。皆さん、一生懸命行なっていただいたので、とても良かったと思います。

今後、どのような結果が出るか、まだ分かりませんが、その結果よりも努力して自分の習得したものを復習して演武できたということが、参加された皆さんにとって、非常にプラスになったと思います。今回残念ながら参加できなかった方も、このような機会があれば、どんどん積極的に参加していただきたいと思います。

今大会は、当協会が年2回(春・秋)開催している「少林寺気功・武術祭り(昇級・段審査会)」や3年に一度開催の世界大会は、同様の主旨で行なわれています。日本では、各武道団体が年に2~3回くらい試合大会を実施しています。そういう場を通じて、活躍できたり、成果を出したり、また交流を深めることができます。技術を磨き、成長、進歩、さらに発展につながります。まるで流れる水は常に新鮮であり、腐りません。逆に詰まって滞ってしまっていては、その水は濁り、腐ってしまいます。常に立ち止まらずに前に進むということが大事で、このような機会の中、自分の練習をすることには、大変意味があるのです。普段の練習もただ行なって終わりではなく、交流をしながら、自分がしているものを確認するようにすることも重要なのです。様々な気づきもあり、進歩されたことでしょう。参加した経験を含め、成長につながり、とても良い機会であったと思います。

また、こうしたそれぞれの少林寺気功や少林武術の練習は、趣味としてではなく、特に現在はコロナ禍の中でありますが、心と体に対して良いものです。修行として心身の強化、悩みや不安が解消され、メンタル面も強くなったことでしょう。私たちは、今、心の悩みなどを乗り越えることが、とても重要です。さらに大勢の人を助けるところまで視野を広げ、自己を高め、社会にも貢献できるようにすべきです。私たちは独りで生きているわけではありません。中には自給自足の人もいますが、共存する社会では成長しないでしょう。世界中の人が自給自足の生活したらどうなりますか。今履いている靴は誰からもらったものでしょうか。もし車に乗りたいと思っても、自分ひとりでは作ることはできないでしょう。石を砕いたり、鉄を打ってモノを作るなんて出来ません。誰もが独りで生きていくとなったら、こうした問題が出てくるでしょう。ですから、今の社会はもっと行動的に協力し団結することが必要なのです。大乗仏教の修行として実践されれば、大勢の人が悩みもなく、過ごすことができるでしょう。さらに社会全体のレベルが高まることでしょう。自分のことだけを考えて生きていては、社会は進歩しません。結局これでは幸せな人生とならないでしょう。閉ざした生き方をして周りと交流しなければ、周りからの応援やプラスの情報も入らず、エネルギーが流れなければ、健康にならず幸せにもなりません。今、習っている少林寺気功、少林武術により、自ら周りにプラスのエネルギーを発して、心身の健康となり、自他ともに元気になり、全世界の皆さんが元気になれば嬉しいことでしょう。どんどんプラスの気のエネルギーにより、気の相乗効果により、全人類がもっとレベルを高めることができるでしょう。