今回、会員の皆さんのおかげで、当協会も嵩山少林寺主催「少林功夫」の動画等投稿によるレベル評価・試合大会に参加することができました。全体的に成績もよく、非常に良かったと思います。現在、協会に在籍している会員は、数としては中ぐらいで多くありませんが、50名近くの人が参加しました。世界各地から参加した大会でしたが、ある団体からは150人以上の生徒がエントリーしていました。また若い人が多いなど、それぞれ参加には国柄の特徴もありました。

 今年に入り、準備期間がない中、短期間で演武をすることになりましたが、皆さんはしっかり技を披露して動画に収めました。実力を発揮させ、実績を出したと思います。今大会の賛同、そして準備等ご協力して頂いた方もいらっしゃいます。本当に感謝致します。

 このコロナ禍の中であり、行動には不自由な状況でありましたが、練習もあまり出来なかったにもかかわらず、多くの方々が参加できたのは、素晴らしいことと思います。こうした行動力が、心身を一歩前に出すものです。この気力により、どんな状況にも乗り越えることができるでしょう。

 コンテスト大会ですから、審査の結果が出ます。しかし私たちは成績が重要なのではありません。それぞれが取り組みの中で、今回と昨年、または一昨年の本人と比べ、(私が見る限り、)随分、レベルアップしておりました。(参加された皆さんも感じたと思いますが、)前の自分を超えました。長く続くコロナのピンチの状況であるにも関わらず、結果を出しました。ですから、どんな点数であったとしても、おめでとうございますと言いたいのです。

 当協会の場合、会員と言えば、少林寺気功の習得する方が大半です。(少林武術大会ですから、)武術の技は難しいことでしょう。ただひとつの技をするにも、それを表現するとなれば、身体能力、また少林武術の動作、さらに応用力など総合的に理解して行わなければなりません。少林寺気功の会員の多くは、(武術の)ひとつの技を披露いたしました。通常、このような技ひとつで競うことはありません。普通は武術の型です。または実践の中からの技でしょう。しかし少林寺気功の動作は、元々、少林武術からきているものです。私たちが練習しているこれら気功とは、健康、また心身の強化・修行のために、様々な呼吸と瞑想のために実践してます。優しい動きのイメージですが、今回の場合、少林寺気功の中にもある武術的要素について指導し、理解して頂きました。これまではなかなか時間がなく、そうした説明はしてきませんでしたが、秘伝三大動功の中から、簡単な技を20種類くらいの紹介をいたしました。※実際には、もっとたくさの種類があります。

 皆さんは、(私が指示した通りに)何度か実践して挑みました。そして素晴らしい演武となりました。

 

 先日、無事に閉幕式も終わりました。その中で今大会の全体的な公表がありましたが、当協会の女性2名(宇田川千春さんと与謝野文子さん)が、大会全体の中の最高賞となりました。おめでとうございます。日頃の練習の結果が、表しているのです。そのため武術の型としても、とても良い表現がされていたと思います。少林寺気功とは、心身の健康の他、武術の技として、また護身術などにもなるのです。

 今回、当協会の嵩山少林寺との対応について、(嵩山少林寺は各国の少林寺の団体の対応をみていますが、)協会への団体賞(※団体としてまとまりがあると評価)、また貢献賞も併せて授与いたしました。全体として、とても評価されました。今回は90以上の各国地域から参加していますが、こうした賞を授与した団体は10%未満です。これは皆さんのおかげであります。ありがとうございました。

 今大会をきっかけにして、(成績は気にせず)皆さん、どうぞ引き続き、高いレベルを目指し、心身のレベルをアップさせましょう。さらに武の技と技術を磨いてください。これからも協会はサポートしていきますので、頑張ってください。楽しみにしております。