当協会の教室で、皆さんが習っていることの全ての内容は修業であるといえます。静功(当協会の座禅の数は93種類の方法があります)を4年間いたしますが、(現代は多くの流派に分かれている仏教ですが)仏教の中でも一番の修業法は座禅です。数々の修業法の中で、基本的のものでありながら、心を静かにして行う座禅の修業法がベストなのです。

こちらの教室では、93種類を模範的な形で実践しています。そして基礎の気功法と動功(少林寺秘伝3大動功)を併せて練習しています。

以上は、気功師養成のクラスですが、その上に高級気功師や気功師師範の養成クラスでは、さらに多くの動功があり、訓練をしていきます。主に心身統一を図り、心と体を一つにします。またそれは呼吸に合わせて実践することが大事であり、段階を経てレベルを上げていき、より一体とさせていきます。また理論を学ぶこと(認識と理解を深めること)も教室で行っています。

こうした総合的に学んでいることを日常生活の中でも応用し、活かしていかなければ意味がありません。最終的に頭で理解して終わり、ではもったいないのです。どんどん日頃から、活かして欲しいと思います。

たとえば仕事においても、家庭の中においても使うことができます。しかし、中には具体的にどのようにしたら良いか分からない人もいるでしょう。意識をどこに持っていくべきでしょうか。

仕事でも家庭(家事や子育て等)でも、まずは「心の持ち方」が重要です。この持ち方によって(自分の心構えによって)結果が全く異なるのです。決して正論ばかり振りかざすとか、理論的なことばかりではありません。そうではなく、心の奥にある本質を表すようにすべきなのです。

私たちの教室で習うことは、全てそこから訓練をしているのです。

次は「全身全霊で集中する」ということです。自分の心は相手であると思うことです。仕事をしていれば、その仕事があなたの心です。子育て中なら、子どもに集中するのです。自分自身で物事の中心にせず、自分と相手を分離せず、集中させていくのです。しかしこのようにお話をするのは簡単でも、誰しも目指す方向がなければ(本人の“人生観”、生きる望みがなければ)、なぜ生きているのかが分からないと悩んでいる人も多いことでしょう。しっかりと相手(今している物事)と向き合い、集中していくようにいたします。

 

どうぞ日常生活において「生活禅」を実践いたしましょう。まだ最後まで習っていない方は、とりあえず今、行っている実践法を活かしていけるように頑張ってください。そうすれば、生活の質も変わり、あなたの人生はどんどん変わっていきます。ますます変わっていけば、自信にもつながり、さらに吸収していくことでしょう。

是非、皆さんも(今回は2つの大切なことを述べましたが)日常生活で活かせるように、そして習慣にしていくようにいたしましょう。