前回は止観の瞑想の三つの段階について話しました。
今回は止観の基本に必要な二つの前提条件です。

第一の条件は基本の定力あるいは自分に対するコントロール能力です。
一般には冷静な性格の人や、そんなに忙しくない場合などの状態では多少瞑想はできるかもしれません。
でも、もし高レベルの状態に入ると、特に終息の瞑想には相当の定力が必要です。
もし定力が足りなければ、自分は安定できずに雑念に邪魔されます。
その決めた状況に集中できなかったり、あるいは集中してもすぐ途切れてしまい、
続けて固定することができません。だから、もう1回やらなければなりません。
この定力の練習は、今の静功の方法がすべてそういうことです。定力が身に付くように、
いろいろなイメージを作ります。

第二の条件は、その人の思想は統一であることです。
もし、その人に統一していない二つの思想があったら、
瞑想と観想の時に二つの思想と状況を安定して落ち着いて答えるのは難しいですし、
この二つがぶつかることもあるでしょう。だからこの止観法門を修行する時に、
まず自分の思想を統一して、あるいは自分の考え方は純粋で雑は入っていないということです。
もし自分の修行が一定のレベルにまだなっていなければ、今までは発見していない間違いは出ています。
そして自分はまた修行によって、また新しい観点で統一することが必要です。
繰り返して循環してやりながら、だんだんと自分の思想を統一して、
完全にできないものを完全にして、そうすると最後は非常に一番いい状態、
最高の心法にそういう修練ができます。
そうすると自分のすべての考え方といろいろなことはまとめてできます。
自分の思想や考え方から、なりたい人間になります。