2012.11.3日の静功の授業の感想 K様より

 

今日の静功の授業では「上師大悲相応心法」の3番目「浄心通」を教わった。秦先生からは、唱える真言と手印は従前と同じだが、『意念』では“自分が山や川や森などになることをイメージする”との説明だった。ムムム?“浄心”という方法のはずなのに、なぜ山、川、森などの自然をイメージするのか?

秦先生が仰るには、「この世の一番の“不浄”は自分自身であり、自分の雑念である。自分という存在が自然界に溶化して無くなってしまえば、自分の悩みや根本的な悩みも消えるのだ。」とのこと。「なるほどなぁ」と得心した次第です。

また秦先生は日本で自殺者が多いことにも触れられ、「何が幸せかは自分自身が決めること。俗世のしがらみを越えられるか超えられないかを決めるのも自分次第なのだ」とも解説され、禅の精神や修業とは、まさに“心の修行”であることを改めて感じました。

静功の実践後には、秦先生が受講生に感想を尋ねるのだが、受講生によって具体的にイメージしたものや出来・不出来の感想が異なるのが面白いです。

今回私は、『“川の流れに身を委ねる自分”をイメージし、自分自身の身体が溶けていき、“もう、どうでもいいやぁ”という感じがしました。』との感想を述べたところ、秦先生から「いいでしょう」とコメントをいただけた。煩悩だらけの自分でも、「浄心通の方法は自分でも上手く出来るかも」と思いました(笑)。