沖縄は梅雨に入り、こちらにもだんだん近づいてくるでしょう。今の気候の陰陽バランスは、とても良い(秋に近づくときも同じ)時です。暑くも寒くもないとても気持ちよい時季です。公園に行きますと(秋は蚊など虫が多いですが)今はあまりいません。ですから、ゆっくり腰掛けたり、草の上で座禅をするのも良いでしょう。こうしたバランスのとれた良い時は時間を作って、どうぞ自然の中でお過ごしください。人生の中には、誰でも挑戦しなければならない時があります。また山があったり谷があったりして、それを乗り越えなければなりません。国でも個人でも同じです。こうした波をしっかり乗り越えて終わるのです。

最近の話題ですが、本協会のある会員に子どもができました。初めはできなかったのでとても悩んでいました。しかし、本協会に入会して少林寺気功を練習を一生懸命されて良い結果に結びました。人生の中で、とても大きな夢の実現でありました。実際には、子どもができたら、新しい課題(子育てなど)があります。初めてであれば経験がありませんから大変でしょう。経験した方はご存知でしょう。赤ちゃんを育てていれば夜も眠れないということも。突然泣いたりすれば、お世話するでしょう。家事も仕事も集中できないでしょう。学習もテスト勉強にも影響を与えることでしょう。それでもこうしたことは、人生において当たり前のことです。自然のことですから、乗り越えていかなければなりません。私自身、二人の子どもを育てていますから、経験しています。私はとても良く対応していると思っています。深夜、急に泣き出しても、私が抱っこしてあげれば、すぐ泣き止みます。自分の子どもだけではありません。武術教室のある会員のお子さん(まだ生まれて一ヶ月くらい)がある会のとき、ずっと泣いていました。誰があやしても泣き止みません。しかし私が抱っこしましたら、すぐ泣き止みました。また人間だけではありません。これまで動物に対しても、同様なことがおきました。ある動物とふれあいができる場所でのことですが、私とふれあう動物はみな、良い気持ちで寝てしまいます。以前、オーストラリアに出張した際、アルパカと触れ合うことがありました。こちらに頭を出しましたので、触りふれあうと、まるで仲の良い友達のような振る舞いをしてきました。一緒にいましたインドネシアの方には、アルパカは唾を吐いてしまうのでした。こうしたことはたくさんあります。この時、自分の心はとても平和にしなければなりません。特に優しさが伝わるように接しなければなりません。相手(子どもでも動物でも)は、自分の心が穏やかでいるのか、優しい気持ちになっているのか分かるのです。皆さんはどうですか。相手のために、気持ちがこもって接することが重要です。決して自己中心になったり、嫌な気持ち、気を出しながらではいけません。それでは結果はよくありません。

平和な気持ちになれるよう、少林寺気功の練習を怠ってはいけません。いちいち考えながらする必要はありません。普段はありのまま、動功では気持ちよく深呼吸したり、伸ばしたりしましょう。座禅の時も良いイメージをして落ち着いて実践いたしましょう。いつのまにか、こうした継続した練習が自分を自然と変えてくれるのです。