私にとっては今回の武術留学で3日目。毎年学ぶものは一種類と決めている。去年は童春拳、一昨年は八歩連環拳という型を学んだが、今年は初めて剣の型を4日間みっちり教えてもらうことにした。

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先生は最初の二日は15歳の生徒。剣の回し方などの基本から教えてもらった後、「達磨剣」と呼ばれる型を学ぶ。徒手空拳と違って右手に長い剣を持つため、肘をまっすぐにして剣を水平に伸ばして構えるだけでも、腕や肩に負担がかかってくる。でも先生の剣を持って舞う姿は美しく、いつかこんな風に動けるようになりたいと感じた。

最初の二日間は二人の仲間と一緒に学んでいて、どうも他人に頼ってしまい、その人たちの動きに合わせて動いているため、型をちゃんと覚えられず、ダメダメ度が高かった。でもそのお二人が帰国されたので、今日からは一人!早朝、クラスが始まる前に動画を何度も見返して、ホテルの前庭で自主練だ。(スマホって便利!)
武院に行ったら午前中は、18歳の、外国に表演ツアーに何度も行ったことのある生徒の中では指導員クラスの男子。剣は得意じゃないけど、型をやってくれれば動きを修正します、と言って、私の拙い動きを一つ一つ指導してくれた。顔の動きが違う!指は真っ直ぐに!目は剣の動きを追う、剣は自分の腕の延長!足の動きを剣先に伝える!……と汗をかきながら真剣に教えてくれたおかげで、少しは見た目にもましになったんだろうか。
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最後は優しく拍手をして親指を立ててgood goodと笑ってくれていたけれど。。。

翌最終日、なんとか最初から最後まで、途中で頭が真っ白になって止まってしまう、ということなく型を終えることができました。
中国語もほとんどわからない、何十歳も年上の素人に、忍耐強く教えてくれた先生たちに感謝。

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そして、1500年経ってもいまだにその精神がいまの武術に脈々と繋がる達磨大師に合掌。阿弥陀仏!