皆さん、お久しぶりです。すっかり秋になりました。当協会では只今、少林寺気功の気功師養成コース47期生の新規募集をしています。また毎年恒例ですが、「2020年秋の少林寺気功・武術祭り」を10月31日(土)、コズミックセンターで開催いたします。今回より、少林寺気功及び少林武術の段(級)位制度が始まり、審査会も兼ねて、皆さんの発表の場となります。協会HPにもお知らせしていますので、ご覧ください。
 さて、新型コロナウイルスについてですが、日本、特に東京都ではまだまだ感染者もおり、長く続いています。国連の健康衛生担当者の話では、今後、長期に渡り、しばらくは継続するだろうとのことでありました。私たちはこうしたウイルスのある環境の中で、生活や仕事などの在り方をどうすべきかと考えなければならないわけですが、マスクを着用、3密を避けるということが対策として重要であると言われています。しかし、もっと重要なのは、自己の免疫力や自然治癒力を高めることであり、万が一、コロナウイルスが自分に降りかかってきたとしても、感染しにくい体であること、また感染したとしても、重症化しない、さらに早く回復してしまうというように体質を改善しておかなければなりません。西洋医学の観点から言う免疫力、そして治癒力というのは、東洋医学的に言うと、気の強さと関連があります。この「気」というのは4種類あります。まず元気です。次は衛気、続いて栄気、宗気とあります。
この中の元気と衛気の2つは、健康であるか、または病気になってしまうかということに関係しています。衛気は強ければ、病気になりにくいし、また感染しにくい。仮に感染しても重症化しにくくなります。もし病気になっても、回復しやすいのです。しかし、衛気が弱くなれば、病気になりやすく、治りづらくなります。あるいは重症化しやすい。こうしたことは、3000年も前から、漢方(中医学)の基本理論なのです。
 私たちが実践練習している少林寺気功ですが、その目的の第一は、衛気や元気を強くすることであります。特にコロナ禍の影響により、運動不足の人、精神的に弱い人が多いと言われます。そして大人だけでなく、子供まで心(精神)のダメージを受けている者も多いのです。そのため少林寺気功の練習をすることがこうしたことに、とても効果的なのです。
 是非、皆さんは、今回は指導員の資格という面だけでなく、自分の生きるための能力として、さらに自己だけでなく、他人のために助けることができる力をつけるためように励んでください。