先日、第38期生の(テスト前の最後の)授業がありました。この期生の認定試験は、3月に控えています。入門してから一年間、いよいよ3大動功の最初に学ぶ「鶴功三十六式」のテストです。この一年間、皆さんは一生懸命頑張ってきました。実際、体で覚えるということは、人それぞれです。早い人もいれば、なかなか覚えられない方もいらっしゃいます。しかし、(どの期生もそうですが、)テストが近づくと、誰ででも緊張感が高まります。

(今回、第38期生の授業は)テスト前ですから、「鶴功三十六式」を一通り行いました。既に学んだ先輩方はご存知だと思いますが、三十六の最後の3つ(三十四~三十六)までの部分は、非常に難しい箇所です。この部分を重点的に他の箇所より、何倍も時間をかけて行いましたので、38期生の皆さんはしっかり覚えました。そうしましたら、その前の部分の動作にも余裕が見られるようになりました。時間とともに一つ一つ積み上げて、覚えるものが増えていきますが、覚える能力も同時に高まります。さらに身体能力も高っていきます。怠らなければ、おのずと結果も、目に見えて良くなっていくのです。今回は、成果があってとても良かったと思います。

また内面に関する評価については、テストの時に、成果が表れることでしょう。

今回の成果は、(もう一つ)38期生の皆さんが、お互い協力し合って、頑張った結果だと思います。

(元々、日本の方は団体精神が強いですね。)さらに団結力をつける精神性を高められました。よく時間を作って、お互い高め合い復習して、最後の調整をいたしました。

このように自分だけではなく、仲間同士(身の回りの人々)と助け合い、協力し合いながら、できる部分をそれぞれ補うようにして、誰もができるようにしていくという気持ちでまとめていく姿は、とても素晴らしいことであります。

それはまるで「大乗仏教」のように、他人のために行動を起こすという、この一歩を踏み出すことができれば、周りの人々との関係が良くなっていきます。

 

第38期生の中に、第33期生の授業に参加している方がいます。先日の静功の授業で、相手の心が読める「他神通」を実践しましたが、38期生のYさんの心を読み、「最近、嬉しいと感じたことがありますね。」と読みとり、そして「どんなことを喜んだのですか?」と聞いたところ、「我が子の成長がとても早く、最近はそれが喜びと感じている」とのことでした。

 

私たちの練習というのは、単純なものではなく、とても現代的な修業です。この修業の意味は、仏教で言います前世の良くない「悪い」業、前世における病気なども消す、または無くすために修業が必要であるのと同様であります。この38期生の人は、自分の“病”だけではなく、家族(子供)まで、良い結果になりました。私たちの練習により、自分一人のためにではなく、身の回りの人(家族)まで、良い結果をもたらすのです。